MOVIE HUNTER

2008年12月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
今年のお気に入りのタイトルは? [2008年12月31日(水)]
 
2008年最後の更新です。
みなさま、今年の映画生活はいかがでしたか?

振り返って、今年公開された作品の中でよかったなあと思う10本を選んでみました。
いいなあと思うものをリストアップしたら思った以上にたくさんあって絞れなかったので、昨年は3本でしたが、今年は10本。順位は特にありません。


『人のセックスを笑うな』
松ケンとの擬似恋愛体験にドキドキ♪ アラフォーでよかったと思えました

『ペネロピ』
ジェームズ・マカヴォイ、ステキ&オリジナリティあふれる可愛らしいストーリーにジーン

『JUNO』
意外性があって説得力のある結末がすばらしい

『歩いても歩いても』
家族って面倒くさいけどいいなあと。ただ普通の生活が大切に思えます

『きみの友だち』
あの頃の友情って、そうだった。何度も泣きそうになりました

『ブタがいた教室』
題材と、子どもの演技に圧倒されました

『ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢』
ドキュメンタリーでは、これがダントツ今年の一番!

『バンク・ジョブ』
スリリングな展開。これが実話とは!? ジェイソン・ステイサム、渋い役もステキ☆

『エグザイル/絆』
渋いオトコがぞろぞろと。超楽しくて、かっこよくて大満足♪

『そして、私たちは愛に帰る』
純粋に感動。親子の愛について考えました……

どれも、また観たい作品です。みなさんの10本はいかがでしたか?

なんだか深夜に駆け込み更新しておりますが、
来年も、どうぞよろしくお願いいたします!
地味目のタイトルですが、後からじわじわと…… 『そして、私たちは愛に帰る』 [2008年12月28日(日)]
 
最近観た映画の中では一番ジーンときた映画です。
トルコとドイツを舞台にした、3組の親子の話で、それぞれが少しずつ関わりあう。どの親子も、お互いの愛情が観ているこちら側にはヒシヒシと伝わってくるのに、実際にはそれがうまく伝えられない。



特に印象的だったのはドイツ人の母娘のエピソード。娘のロッテは大学構内で、トルコからドイツに亡命してきた娘・アイテンと出会い、意気投合。自宅に数日間かくまうけれど、違法滞在がバレてアイテンは強制送還。彼女を助けようとロッテは母親の反対を振り切ってトルコに旅立ち、そこであっけなく死んでしまう。



娘の行動を危なっかしいと思っても、突き放して見守るしかない母親の気持ちというのは、かなり複雑なはず。そのうえ死なれてしまったら、悲しみの深さは尋常ではないと思うのですが、ロッテの死後、トルコに向かった母親がとった行動は意外にも……。そこが、一番グッときたシーンです。



どの親子もすれ違ってばかりで、愛情を伝えられないまま終わるのか、と思いきや、その愛情が形を変えて誰かを癒したり救ったりする。「身近な人を愛する気持ちが世界を救う」なんて言うと、おおげさに聞こえそうですが、こういう映画を観ると、その通りかもって思えます。最初は地味に思えたタイトルも、観終わるとじわじわ効いてきますよ。

『そして、私たちは愛に帰る』
監督・脚本:ファティ・アキン
出演:バーキ・ダヴラク、ハンナ・シグラ
シネスイッチ銀座ほか全国順次公開中
ロマン・デュリスのダンスシーンがステキ!  『PARIS』 [2008年12月23日(火)]
 
重い心臓病を患っている元ダンサーのピエールとその姉エリーズを中心に、パリに暮らす人々の日常を描いている『PARIS』。



教え子の美しい大学生に恋をする歴史学者とその弟。マーケットで野菜を売る男性と、彼と離婚して今は同じマーケットで肉を売る男と暮らす女性……。

登場人物たちの境遇はさまざまで、お金と暇を持て余した人もいれば、明日の命がわからないような人もいる。彼らをドラマティックにつなげていくのではなく、街を見おろして目についた順にクローズアップするように、登場人物たちの日常を見せていく。それがパリに暮らす人たちの層の厚さをリアルに見せていて面白い。



監督はセドリック・クラピッシュ。主演のロマン・デュリスは彼の作品の常連です。前作の『スパニッシュ・アパートメント』、『ロシアン・ドールズ』では、陽気で気ままな役でしたが、今回はまったく逆の、かなり深刻な役に挑戦しています。



ロマン・デュリスは雑誌やパンフレットの写真で見るより映像で観るほうがずっとステキ。表情やしぐさがいいんですね。彼が出ている映画を観るたびに「あれ、こんなにカッコよかったっけ?」って思います。特に今回、ピエールがムーランルージュで踊っていた当時のシーンはセットの美しさもあって、そこだけ何度も繰り返し観たくなるほど。
ぜひ、みなさんも確かめてください。

『PARIS』
監督:セドリック・クラピッシュ
出演:ジュリエット・ビノシュ、ロマン・デュリス、ファブリス・ルキーニ、アルベール・デュポンテル
(c) CE QUI ME MEUT - STUDIO CANAL- STUDIO CANAL IMAGE – FRANCE2 CINEMA
Bunkamuraル・シネマにて公開中
あっけにとられて、そのあとジーン…… 『ラースと、その彼女』 [2008年12月19日(金)]
 
前半30分でググッとつかまれる映画です。
真面目でシャイな青年・ラースが、初めて恋人ができたと言って兄夫婦を訪ねてくる。そこで紹介するのが、等身大のリアルドール! キツネにつままれたような表情の兄夫婦の前で、人形と並んで座るラースはとても幸せそう。観ているこちらも、ラースには本当に人間に見えているのか、それとも芝居を打っているのかが、まったくわからない。

ブラジルから来た宣教師で、途中でバッグを盗まれてしまった、などと彼女のプロフィールを兄夫婦に説明するラース

その後の食事のシーンでも、彼女の分をさらりと取り分けるラースに、2人はドン引き……


笑っていいのかどうかもよくわからないまま、あっけにとられるシーンですが、この先の展開がまた、全然読めなくて面白い。

医者から、しばらくラースに付き合ってあげなさい、とアドバイスを受けた兄夫婦は、ラースの教会仲間や職場仲間にも事情を説明。小さな街全体がラースとリアルドールの彼女を迎えようという、温かい雰囲気になっていきます。

脚が悪い彼女は、外出するときは車椅子。花をプレゼントしてくれる人も

そんなワケないから! とシラけることなく話に入り込めるのは、脚本の面白さと、ラース役のライアン・ゴズリングの魅力にありそう。おっとりとしていて思わず守ってあげたくなるラースが、すごくハマリ役。前作の『きみに読む物語』でライアンが演じていたのは、身分を越えた愛を貫く情熱的な青年でしたが、今回のちょっと不思議系の役のほうが合っているかも。
ライアン・ゴズリング、この役で一気に好きになりました。

『ラースと、その彼女』
監督:クレイグ・ギレスピー
出演:ライアン・ゴズリング、エミリー・モーティマー、ポール・シュナイダー、ケリ・ガーナー、
明日より、渋谷シネクイント、池袋シネ・リーブルほか全国ロードショー.
(C)2007 KIMMEL DISTRIBUTION,LLC All Rights Reserved
恋のために、今の生活捨てられる? 『ブロークン・イングリッシュ』 [2008年12月15日(月)]
 
ものすごーくカッコいいフランス人の彼に告白されて、3日後に一緒にパリに行こうと誘われたら……?
「迷わず行く!」という答えに憧れはするけれど、実際には「だまされてない? 仕事は辞めるつもり?」と二の足を踏みそう。そう思った人は、この映画を観るべし!です。

ゾエ・カサヴェテス監督にインタビューをした際、cafeglobeを「知的キャリアのためのサイト」と説明したら「そうなの? じゃあぴったりの映画だわ!」と監督も断言してくれました

主人公・ノラは30代のおしゃれな知的美人。NYでも有名なデザインホテルのVIP対応と、仕事の肩書きも申し分なし。恋愛もそれなりに経験してきたはずなのに、気が付けば何年も恋人不在。親友も結婚して、自分はこのままずっと1人かも!? と焦る毎日。

煮詰まったノラの前に現れるのが、パリからやってきたイケメンのジュリアン。情熱的に愛を囁く王子様の登場に気持ちは舞い上がるけれど、一歩を踏み出す勇気はなくて……。

年齢を重ねて賢さが身につくと、甘い夢に飛びつけなくなるというところが、ノラが直面する壁であり、アラサー、アラフォーの私たちにもリアルに響くテーマ。恋に生きる人生に憧れても、今の生活を捨てることには抵抗が、という本音の部分をありのままに描いているところがこの作品の魅力です。



パリに帰国したジュリアンに会いに行くかどうか、悩み続けるノラの気持ちは、じれったいけどよくわかる。だからこそ、葛藤の末に出した答えには共感できるのかも。

見た目はおしゃれな映画ですが、クリスマスのデートムービーというよりは、自分の人生を見直すきっかけになりそう。女友だちを誘ってガッツリ語るのが、きっと楽しいはず。

『ブロークン・イングリッシュ』
監督・脚本: ゾエ・カサヴェテス
出演: パーカー・ポージー、メルヴィル・プポー、ジーナ・ローランズ、ピーター・ボグダノヴィッチ
恵比寿ガーデンシネマ・銀座テアトルシネマ他全国公開中
(C) 2008 Rhombus Media/O2 Filmes/Bee Vine Pictures
エグいけど笑える! ハードボイルド香港映画 『エグザイル/絆』 [2008年12月08日(月)]
 
男ばかりがぞろぞろ出てくる映画です。しかも、イケメンというよりは、渋くて味のあるキャストばかり。なのにこんなにドキドキするなんて! というのが、今回ご紹介する『エグザイル/絆』。

この4人、イケメンというよりは味のあるタイプですが、男臭くてカッコいい。手前のアンソニー・ウォンは『インファナル・アフェア』ではトニー・レオンの上司の警官役でした。

舞台はマカオ。ある男のところに、2人の男が彼を殺しに、さらに別の2人がそれを阻止しにやって来る。その5人がかつては幼なじみだった、という設定。彼らは、組の掟に従って殺すべし、という仁義の世界と、男どうしの友情の間で揺れ動くことに。ストーリーの流れは任侠映画風ですが、銃撃シーンなどは、スローモーションで演出されていたりと、とってもスタイリッシュ。

で、銃撃シーンってふつうは笑うところじゃないと思うんですが、この映画では意表を突くような設定が多くて、思わず笑ってしまう。

たとえば、無免許医の家でのシーン。敵と味方が同時に同じ医者から傷の手当を受けていることがバレて、どちらも手術中なのに銃撃開始! すぐ横で切ったり縫ったりしてるのに! こういうスリリングなシーンは初めて。もう、コワいとか危ないを越えて笑うしかない……。エグいけどどこかおかしい。そういうシーンがほかにもいくつか登場します。

男臭いハードボイルドなのに、ところどころに脱力するような笑いも入っている。それを渋い面々の男たちが大真面目に演じるところが、ツボにハマりました。

この映画、ハリウッド・リメイクが決定したそうですが、今回のキャストだからこそのよさが絶対にあるはず。これはぜひ、オリジナル版をおすすめします!

『エグザイル/絆』
監督・製作:ジョニー・トー
出演:アンソニー・ウォン、フランシス・ン、ニック・チョン、ジョシー・ホー、ロイ・チョン、ラム・シュ
シネマスクエアとうきゅう、シアター・イメージフォーラムほか全国公開中
(c)2006 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved.
阿部ちゃんの真面目な先生役がずっしりきます 『青い鳥』 [2008年11月28日(金)]
 
気がつけば、もう11月も終わり。
今週は『007/慰めの報酬』のプロモーションで、ダニエル・クレイグが来日していたというのに……。会見、行けませんでした。うーん、悔しい!残念! 写真も掲載できずごめんなさい!

公開は1月からですが、前作以上にジェームズ・ボンドの魅力にシビれます。前作で運命の女性を殺された直後、から話が始まっているので、あのクールなダニエル・クレイグ版ボンドが、復讐で我を忘れてるっていう設定にまずドキドキ。で、カラダを張ったアクションシーンもたっぷりで、見どころ満載なんですっ!

が、まだ公開まで時間がありますので。今日は明日公開の『青い鳥』をご紹介します。



吃音の臨時教師、阿部寛さんが演じる村内先生が、ある中学校に派遣され、そこで生徒たちと交流することで、いじめ問題について考えるという、とても真面目な作品です。

学校ものの映画といえば、今年は充実していたなあと思うのですが、なかでも印象深かったのは『きみの友だち』。と思ったら、『青い鳥』も『きみの友だち』も、重松清さんの小説が原作なんです。

どちらにも共通するものを挙げるとすると、学校独特の「クラス全体の空気」みたいなものを上手に表現していることかなあと思います。クラスの外では仲良しでも、クラスの中では相手をいじめざるを得ない状況になったりする、とか、いじめられっ子が笑っていたから、事態は深刻じゃないとクラスメイトみんなが思いこもうとしていた、とか。たしかに教室って、目に見えない約束事みたいなものがあったかも。そんなことを思い出させてくれるんですよね。

で、『青い鳥』では、いじめを苦に自殺未遂をして、その後転校したクラスメイトのことが報道され、学校全体で事件について反省し、その後は済んだこととして、早く忘れて次に進もうとしているところに村内先生がやってくる。

村内先生が最初にしたことが、自殺未遂をした生徒の机を教室に戻すこと。それをきっかけに、生徒たちが動揺しはじめる。

どうも阿部寛さんって、数年前のドラマ『結婚できない男』に引っ張られて、ヒトクセある役のイメージが強いのですが(『歩いても歩いても』でも、素直になれない次男役でしたよね)、村内先生は生徒をまっすぐに受け止めてくれるタイプ。セリフが極端に少なくて、説教で生徒を泣かせたり、感情的になったりはしないのですが、言葉に重みがある。
さらに、カラダが大きくて目力がある阿部さんなので、黙って立っているだけでも、独特の存在感が生まれる。それで、生徒がじっと聞いてしまうんだろうなあって、妙に説得力がありました。

いじめや教育についてをテーマにしていますが、オトナの心にも刺さるメッセージがたくさんつまった作品です。

が、それだけではありません!


友人の自殺未遂が自分のせいではないかと悩む優等生の園田くんを演じた本郷奏多くんの、繊細な演技が、とてもよいのです。しかも、かわいい。ちょっと神木隆之介くんにも似ている感じですが、個人的には大注目です♪

『青い鳥』
監督:中西健二
原作:重松清「青い鳥」((新潮社刊『青い鳥』所収)
出演:阿部 寛、本郷奏多、伊藤歩

明日より 新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋他全国ロードショー! 
(C)2008「青い鳥」製作委員会
あの大スターの腰ふりダンスは必見! 『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』 [2008年11月23日(日)]
 
もう公開が始まってしまったのですが、ぜひチェックしていただきたいコメディがこちら。



女子的に、あまりそそられる写真ではないかも、ですが、まずはキャストから。左から、ジャック・ブラック、ベン・スティラー、そして完全に変身しちゃってますが、ロバート・ダウニー・Jr.という豪華な個性派3人。『アイアンマン』の役と比べるとあまりに違うので、(まず肌の色が違いますよね)言われなければ分からないくらいですが、このキャストだけでも期待できそう。

ジャック・ブラックは下品な芸風のコメディアン、ベン・スティラーは落ち目のアクションスター、ロバート・ダウニー・Jr.はやりすぎ演技派俳優という役。やりすぎ演技派なので、黒人を演じるために黒人になる手術を受けたという設定なのです。

ロバート・ダウニー・Jr.が演じるのは、5度のオスカーに輝いた実績を持つ演技派、という役。撮影以外の時間でも黒人軍曹になりきっているようすに、周囲はかなりうんざり

この3人が、史上最大の戦争映画に出ることになる、というストーリーなのですが、予算オーバーで撮影中止の危機に陥り、監督は密かにプランを変更、役者に内緒で東南アジアの本当の戦場に彼らを送り込み、隠しカメラで撮影する、という展開。

3人の役柄を説明するために、冒頭にそれぞれの出演映画の予告編が流れるんですが、これが徹底したこだわりぶり。通常の予告編と同じく、映画スタジオのクレジットまできちんと入っているので、「あれ、まだ本編始まってない?」と勘違いするほど。

この作品のテーマは、ハリウッド映画というスタイル自体をコメディにすること。ストーリー展開が面白い、というだけではなくて、映画の裏側のシステム、たとえば大スターは現場でどう扱われるのか、撮影が終わった後は何をしているのか、イギリス人監督がハリウッド作品を撮るってどうなのか、映画の予算はどこにかかってるのか、みたいなことが、大げさに描かれていて、ありえなーい、と笑いながらも、けっこう勉強にもなるんです。

で、ハリウッドの映画業界って、こういうキレた人がいそう……って思える、最もクレージーな役を演じているのが、トム・クルーズ。カメオ出演なので、名前は出ていないのですが、カメオとは呼べないくらい重要な役。ここに名前を出すことで鑑賞中に発見する楽しみが減ってしまうのはもったいないかも、と悩んだのですが、私自身がこれまで観たこともないトムの演技に心底圧倒&ちょっと尊敬してしまい、このために観にいく、というのもありなのでは……、とあえて名前を出すことにしました。
といっても、彼のイケメンぶりを堪能できるような役ではなく。演技の幅、というか、役者魂、というか、コメディのセンスに、トム・クルーズを見る目が変わるのでは?というところです。ダンスシーンは脱帽です。

公開直前に来日したベン・スティラーの会見で。トムをどうやって口説いたのかという質問に「俳優は楽しい企画があれば乗ってくるもの。キャラクターは、彼のアイディアも入れながら一緒に作り上げた」とコメント。

戦闘シーンでは、誇張しすぎで直視がキツイシーンもありますが、そういうことも笑い飛ばしてしまえばいいんでしょうね。アメリカでは『ダークナイト』を抜いて2週連続1位を記録したのだそう。コメディ好き、映画好きの方におすすめです。


『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』
[監督、原案、製作、脚本:ベン・スティラー
主演:ベン・スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニーJr.
丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開中
(C) 2008 DreamWorks LLC. All Rights Reserved.
これがその画像です!  『ゼラチンシルバーLOVE』 [2008年11月20日(木)]
 
おととい『ゼラチンシルバーLOVE』についてご紹介したときに、試写状の画像を撮っておけばよかった……、と悔やみ節を書いたところ、さっそく配給会社の方が送ってくださいました!!



これです。この画像! カッコいいですよねー。
なぜソフト? というのは映画を観ていただくとして。

最初に見たときには「え、誰? 宮沢りえちゃん!?」って、思わず出演者の名前を確認してしまいましたが、こういう悪女っぽいスタイルも素敵。美しさが際立ちますね。

もう1枚送ってくださったので、こちらもどうぞ。


女を撮り続けるカメラマン役、永瀬正敏さんです。


どちらも写真として見ているだけでもドキドキしてしまいます。

以上、ご紹介できてスッキリしました〜。
これが「実話」だなんて、面白すぎる! 『バンク・ジョブ』 [2008年11月19日(水)]
 

今週末から公開の『バンク・ジョブ』。



銀行強盗の話なのですが、『オーシャンズ』シリーズあたりと比べると強盗のテクニックはかなり地味。ハイテク機器も、プロの技も出てこないんですが、これが強盗映画史上(?)類を観ない面白さ! なぜならば、盗んだものがただのお宝ではない! 偉い人たちのスキャンダルなんです。

舞台は70年代のロンドン。ストーリーは、借金取りに追いかけられてお金に困っている中年男のテリーが、昔の恋人から銀行強盗の話を持ちかけられてその気になり、仲間を集めて地下を堀り金庫の内部に潜入する、というもの。



一行が目指したのは銀行の「貸金庫」。通常の金庫と違って、金品に限らず、絶対に公表したくないものが預けられているケースが多いので、強盗に入ったとしても被害届が出されないはず、という読みもあって狙った場所。ところが、その金庫の中から、警察や政治家、王室までのスキャンダルの証拠がごっそり出てきたものだから、一行は、図らずも国家のトップシークレットを見てしまうことに……。

王室のスキャンダル写真が世間に流れる、なんてことになったら、それこそ国の一大事。そこで、事件を受けてMI-5、MI-6あたりが動き出す。MI-6といえば、ジェームズ・ボンドも所属するところですから、そんなプロフェッショナル集団にシロウト強盗チームが勝てるわけもなく。さらに政治家たちや警察も、バレたら失脚&大スキャンダル確実なので、なりふり構わず動き出す。強盗チームにとってはどうでもいいもののはずなのに、そのせいで命を狙われることになり、事態は大混乱。

そもそも、どうして貸金庫に王室のスキャンダル写真なんかが入ってたの? というあたりにも裏の事情があって、銀行強盗の話の裏に、何重もの伏線が張られている。で、この映画のすごいところは実話をベースにしているっていうことなんです!

映画用に脚色はされているということですが、資料によると、9割が事実とか。実際に、この事件のことは、銀行強盗発生から数日間はイギリスのトップニュースで扱われたらしいのですが、その後、事件が王室のスキャンダルに関わるものだからと「報道禁止令」が発令され、それ以降は報道された形跡も記録もまったくなし、なんだそう。まさに、映画みたいな話! 
そんなエピソードを聞くとさらに興味が湧きますよね。

結末は鮮やか! それにしても、政治家のみなさんも王室関係のみなさんも、脇が甘すぎるんじゃないの?というところに、時代を感じました。

『バンク・ジョブ』
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:ジェイソン・ステイサム、サフロン・バロウズ、スティーブン・キャンベル・ムーア
11月22日より、シネマライズほか全国順次ロードショー
(c)2007 Baker Street Investors, LLC. All Rights Reserved.
| 次へ

プロフィール
プロフィール
ミヤモトヒロミ。ライター。映画やカルチャー関連の記事をウェブサイトや女性誌などで執筆。
号泣モノから爆笑ストーリー、胸キュン恋愛ものまで、忙しくても絶対劇場で観たい!と思える映画を厳選してご紹介します!
http://www.cafeblo.com/moviehunter/index1_0.rdf