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モントリオールでグランプリ受賞! 『おくりびと』 [2008年09月03日(水)]
 
公開は来週末なので、もうちょっとあとにしようかなと思っていたんですが、モントリオール世界映画祭グランプリ受賞のニュース! おめでたい♪
ということで『おくりびと』をご紹介します。

山ア努さん演じる先輩納棺師の前で、納棺をする大悟。一連の美しい動きには、それぞれに意味がある(肌を遺族に見せないようにするとか、肌に触れないようにするといったこと)のだそう。

東京でチェロ奏者としての生活に挫折した主人公の大悟が、故郷の山形に戻って、ひょんなきっかけから「納棺師」という仕事につくことになる、という話。納棺師というのは、遺体を清めて棺に入れるまでを担当する人。そういう仕事が存在すること自体、映画を観るまで知らなかったので、どんな仕事内容なの?というところで、まず引き込まれました。 

さらに、そんな覚悟もなく、いきなり「納棺師」になった場合、本人はどう感じるんだろうか、とか、家族はどう受け止めるんだろうかとか。「死」に関するテーマってふだん語られることがあまりないと思うので、「納棺師」という題材を聞いただけでもいろんな想像が膨らむし、疑問もわいてくる。そういう素朴な疑問と実際の納棺の現場を、大悟を通じて疑似体験できるというのも、この映画の魅力だと思います。

本木雅弘さんと広末涼子さんがいい感じの夫婦役

映画の原作は『納棺夫日記』という、実際に納棺の仕事をしている方が書かれた日記。知らないことだらけの内容は、ぐいぐい読ませるのですが、ちょっと哲学的な部分が多いのも事実。それが映画では小山薫堂さんの脚本によって、先輩納棺師や妻とのやりとりが加わるなど、本とは違ったわかりやすさが出ているし、コミカルなシーンも多かったので、あまり深刻になりすぎずに観れました。あとは、食べるシーンを丁寧に描いていたのが「生きてる」象徴って感じでよかったです。

ちょっと前に、この作品について主演の本木雅弘さんに取材をしたのですが、本木さんはもともと原作に強い思い入れがあったようで、納棺師について本当に熱く語ってくれました。納棺師の歴史とか技術とかにも詳しくて、プロの方に話を聞いているのかと思うほど。映画の中で納棺技術を披露するシーンもあるのですが、ひとつひとつの所作が優雅で本当にきれいで。特にエンドロールのワンカットでの動きは圧巻です。

自分が死んだらどうしてほしい、なんてふだんは考えないと思うんですけど、こんなふうにきれいに送り出してもらえたらいいだろうなあ。

テーマが独特なので誘いにくいところもありそうですが、誰と行っても楽しめると思います。

『おくりびと』
監督:滝田洋二郎
出演:本木雅弘、広末涼子、余貴美子、吉行和子、笹野高史、山ア努
9月13日より 丸の内プラゼールほか全国順次ロードショー
(C)2008 映画「おくりびと」製作委員会
ピクサーの新作『WALL・E/ウォーリー』、観て来ました☆ [2008年08月27日(水)]
 
公開はまだずっと先、12月なんですが、ちょっとお先に観て来ました。

映画館ではけっこう前から予告編がかかっているので、観たことがある人も多いのでは? 私もずっと、気になってました。

人類が宇宙に向けて旅立ってから700年後の地球で、たったひとり黙々とゴミを片付けるウォーリーは、キャタピラの足でガラガラと進む、かなり旧式のロボット。ある日、空から宇宙船が現れ、ピカピカで流線的なデザインが美しい、未来型ロボットのイヴが降り立つ。で、ウィーリーはイヴに夢中になるというわけ。

ウォーリーもイヴも顔のパーツは目だけで、表情のバリエーションも少ないはず……、なのに「なんで?」って思うくらい感情豊かなキャラクターに見えました。セリフも「ウォーリー」「イーヴォ」(←ウォーリーは「イヴ」とちゃんと発音できないんですね)とお互いの名前を呼び合うくらいなのですが、それだけで気持ちがちゃんとこちら側にも伝わるから不思議。どちらにも感情移入できました。

途中から地球を飛び出すので、宇宙の中でロマンティックなシーンもたくさん出てきます。SFっぽい展開もありつつ可愛いラブストーリーで、心温まりました。

イヴは思わず触りたくなるようなツルツルの質感。彼女が触れると電球も光るんです!

ちなみにイヴは「i podがロボットになったような美しさ」ということでデザインされたんだそうです。たしかにアップルがロボットを作るとしたらイヴみたいになりそう。
で、ウォーリーのほうも、ソーラーパネルで充電が完了するとマックの起動音が「ポーン」とするのがちょっとご愛嬌。ってことは、ウォーリーもアップル社製という設定なのかな。

クリスマスシーズン(って気が早すぎですけど)のデートムービーに、今からオススメしておきます☆

『WALL・E/ウォーリー』
12月より日比谷スカラ座他全国ロードショー
(c)WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
松ケン・クラウザーさん、カッコいい! 『デトロイト・メタル・シティ』 [2008年08月25日(月)]
 
『デトロイト・メタル・シティ』を映画館で観てきました。
原作のマンガは読んでいないんですけど、すごく面白かったです。大満足。

映画パンフレットの表はクラウザーさんで
裏は根岸くん。松ケンのなりきりぶり、すごすぎます!


オシャレ系ミュージシャンを目指している根岸くんが、その道では認められないのに、デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ(DMC)」のボーカリストのクラウザーさんとしてステージに立つと、カリスマ的な人気を得てしまうという話。

松山ケンイチさんが、完全に根岸くんとクラウザーさんになりきって、演じ分けていました。
根岸くんのときは動作もクネクネしてて頼りないのに、クラウザーさんになると、とたんにカリスマオーラが漂ってくる。あのメイクと衣装なのに!?、本当にカッコいいんです。特にライブのシーンはリアルに盛り上がっている空気が伝わってきました。DMCのライブツアー、ホントにあったらいいのに……。

もう、彼の演技力はなんなんでしょうね。『DEATH NOTE デスノート』のLしかり、『人のセックスを笑うな』のみるめくんしかりで、演じるごとに完全にキャラが立ってる。これから先、何を演じてくれるのか、本当に楽しみです

『デトロイト・メタル・シティ』の原作は下ネタ満載のギャグマンガだと聞いていたので、そういうノリかなーと思っていたら、人生でやりたいことと評価されることがずれてしまうことの切なさ、みたいなテーマも描かれていてちょっとジーンとくるシーンもありました。

デスメタルの大御所、KISSのジーン・シモンズと、渋谷系の大御所(?)、カジヒデキが出ているところも豪華。それにしても、デスメタルと渋谷系のギャップで笑わせるという原作のアイディア、面白いなあ。

『デトロイト・メタル・シティ』
監督:李闘士男
原作:若杉公徳
出演:松山ケンイチ、加藤ローサ、秋山竜次、細田よしひこ、松雪泰子、ジーン・シモンズ

みなとみらい「海岸通団地写真展」と秋の映画 [2008年08月23日(土)]
 
映画とは直接関係ないんですが……。
今日出かけた写真展がとてもよかったのでご紹介を。
といっても、開催は明日まで。ギリギリの情報ですみませんー。


「海岸通団地」という、昭和30年代に建てられた団地が立替え工事により壊されてしまうのだそう。そこで、その団地の元集会所で小さな写真展が行われているのです。

場所は、みなとみらい地区の運河沿い。ランドマークタワーがすぐ近くに見えます。こんなところに、古い団地が残っていたんですね。

できた当時は、周りには倉庫しかなくて夜は真っ暗で不思議な雰囲気だったとか。そんな元住民の方の話も映像で観られました。

写真も良かったんですが、団地の中を歩いて部屋に入れたのが面白かったです。

単身者用の部屋で、お風呂とトイレは共同。6畳弱の部屋は狭いのですが不思議と落ち着けます。隣の音が全く聞こえないほど壁もしっかりしていました。昭和30年代にはここはセレブ賃貸だったのだそう。今年の立ち退き直前の家賃は2万3000円〜2万8000円。この立地なら、魅力的。

この場所は3年後にタワーマンションになるそうですが、こういった味のある建物が取り壊されるのは寂しいもの。立地がいいだけに、なかなか保存するという方向には行かないんでしょうね。でも、惜しいなあ。

詳細はこちら
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「海岸通団地写真展」
住所:横浜市中区海岸通5-26-5 (サイトがないので、住所はご確認を)
アクセス:みなとみらい線「馬車道駅」より徒歩2分
8月24日まで。11:00〜19:00
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で、ちょっと映画の話につなげると、9月に公開される『東南角部屋二階の女』と、秋公開の『真木栗ノ穴』に、いかにも昭和な雰囲気の、味のあるアパートが出てきます。
『真木栗…』のほうは、さらにその立地もよくて。鎌倉にある切り通しの先という、ひんやりとして湿った感じがこの作品にぴったりなのです。
ちなみに、どちらも主演が西島秀俊さん。
西島さんは昭和のアパートと相性がいいということ? ですね。

どちらの映画も、建物が映画のストーリーに重要な意味を持っています。
味のある団地も、取り壊される前に映画の舞台として使えないものか。
せめて映像という形ででも、残せたらいいですよね。
いよいよ今週末公開♪ 『セックス・アンド・ザ・シティ』 [2008年08月21日(木)]
 
いよいよです、『セックス・アンド・ザ・シティ』公開!

この映画のために揃えられた衣装は1000着以上とか。シャネル、プラダ、マノロ・ブラニクといった一流ブランド品から個性的なヴィンテージまで、ファッションを見ているだけでも十分価値アリ、の豪華さ

テレビシリーズのファンの方も多いと思うので、内容については説明するまでもありませんが、シリーズを観ていない人でも十分に楽しめるはず。

ちなみに私もほとんどテレビを観ていなかったので、事前に予習をと思ってレンタルを試みましたが、いつも貸し出し中で結局間に合わず。でも、冒頭5分くらいの映像で4人のキャラクターとこれまでの経緯がだいたいつかめるので、まったく問題ありませんでした。

4人の華やかなファッションとNYライフは見ているだけでも気分がアガるし、ワクワクします。特に、キャリーがグラビア撮影用にウエディングドレスを何着も着るシーンはどれもうっとりする美しさ。

これは結婚式当日のウエディングドレス。このドレスも素敵……

でも、この映画がいいなあと思ったのは、見た目や設定の華やかさがあっても、4人ともちゃんと地に足がついてる感じがするところ。
ゴージャスな生活はNYならではだと思うけれど、それぞれが自分の力でつかんだものなんだという説得力がある。だから彼女たちに共感できるんだろうし、観てるだけでこちらも元気が出るんだろうなーと思います。

2時間半近くてけっこう長い映画でしたが、いろんなエピソードがつまっているので全然長さは感じませんでした。むしろ続編が観たい!というか、いまさらながらドラマもちゃんと観ようかなーという気になりました。

『セックス・アンド・ザ・シティ』
監督:マイケル・パトリック・キング
出演:サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、クリスティン・デイヴィス、シンシア・ニクソン、クリス・ノース、ジェニファー・ハドソン
8月23日(土) 日劇3ほか 全国東宝洋画系にてロードショー
(c) MMVlll New Line Productions, Inc. Sex and the City is a trademark of Home Box Office, Inc. All Rights Reserved.
ケン・ローチ監督が描く新しいシングルマザー 『この自由な世界で』 [2008年08月17日(日)]
 


昨日から公開中のケン・ローチ監督の最新作です。
ケン・ローチ監督は社会的弱者を取り上げる作品が多いですよね。移民だったり失業中だったりして。エンタメ映画として観るには厳しいテーマだったりしますが、その中には深い家族愛が描かれていたりして、いつも感動&考えさせられる、大好きな監督です。

たとえば94年の映画『レディバード、レディバード』は、主人公のシングルマザーの女性が、ある事件から社会福祉局に「母親失格」と見なされてしまい、4人の子どもを次々に引き離されてしまうという話。つつましく幸せに暮らしているのに、規定だからと家庭に踏み込んでくるお役所のやり方が本当に衝撃的で。しかも実話がベースと聞いて、やりきれなさも倍増でした……。

で、今回の『この自由な世界で』も主人公はシングルマザー。セクハラで上司に反抗したことをきっかけに解雇されたシングルマザーのアンジーは、ルームメイトと職業紹介業を起業して、移民たちに仕事を紹介する。そのうちに、もっと儲けを出すためにとアンジーのやり方がエスカレートしていく、という話。

彼女が職場で受けた不条理な解雇を考えれば、一念発起して新事業を始めることについてはむしろ応援したくなりますが、彼女の行動は危なっかしくて、かなり強引。ひとり息子を幸せにしたい、という動機はわかるし、彼女が極悪人ではないのもわかるんですけどね……。



弱い立場の人に、悪条件を無理やりのませているのに「お互いに納得してる」ってことにしてしまうのは、やっぱりまずい。アンジーが父親から「自分さえよければ他人はどうなってもいいのか」と問われる場面がありますが、なんだか日本の「格差社会」の問題にも通じるようなテーマに思えてきました。自由競争の経済社会だからいいんだ、って開き直ってしまっていいものなのか。

『レディバード、レディバード』とはまったく別のタイプのシングルマザーを描いていますが、いまの社会に対する監督からの警告でもあるようで……。
後半の展開からラストシーンまで、ずっしりと来る作品でした。

『この自由な世界で』
監督:ケン・ローチ
出演:キルストン・ウェアリング、ジュリエット・エリス、レズワフ・ジュリック
渋谷シネ・アミューズほか全国順次公開中
(c) Sixteen Films Ltd, BIM Distribuzione, EMC GmbH and Tornasol Films S.A.
伊勢谷さん&木村さん舞台挨拶 『ブラインドネス』 [2008年08月14日(木)]
 
うーん、今日はショッキングな映画を観てしまいました。
フェルナンド・メイレレス監督の『ブラインドネス』です。
今年のカンヌ映画祭でオープニング作品だったので、レッドカーペットを歩く木村佳乃さんと伊勢谷友介さんの姿が話題になっていましたよね。

今日は完成披露試写会ということで、メイレレス監督と木村さん、伊勢谷さんの舞台挨拶がありました。

日本人が登場するという設定は原作にはなかったもの。この2人の起用については、「特定の国や人種の話にしたくなかった。アジアの俳優を選ぶ中で彼らに決まった。英語が話せて演技力があることはもちろん、エレガントな雰囲気があって、通じ合えるものがあったから」と監督。

伊勢谷さんと木村さんは夫婦という設定で、日本語で話すシーンもいくつかあるのですが、あるシーンについては伊勢谷さんがセリフを書いたのだそう。「そのシーンを観ると自分がクロサワにでもなったように思える(笑)。日本語の響きはとても美しいと思います」と監督も気にいっているようす。

最初の挨拶で「メイレレス監督のことをとても尊敬しているので、一緒に仕事ができてとても幸せでした」と伊勢谷さん。「心に残る深い作品です。目が見えなくなったときに人はどんな行動をとるのか。いろいろと考えさせられました」と木村さん。

共演したガエル・ガルシア・ベルナルのインスピレーションに圧倒されたと伊勢谷さんがコメントすると、ジュリアン・ムーアは撮影の合間に食事やたわいもない女性トークで楽しく和ませてくれたので、オンとオフの切り替えがうまくできたと木村さんがコメント。2人の息もぴったりでした。


で、映画のほうですが、会見の和やかな雰囲気とはまったく違って、かなりショッキング。まだちょっとアタマの中が整理できていないです。

伊勢谷さんが演じる男性がある日急に失明。原因がわからないうちに、急激に感染していくという話なんですが、この映画は感染源とか症状のコワさよりも、人間の闇の部分とか野生の部分が出てくるコワさがキョーレツでした。
突然目が見えなくなって、隔離されたらどうなるか。
ピリピリする空気の中、音楽が流れたときだけではみんなが平和な表情だったのがすごく印象的でした。

監督も、「目が見えないということはメタファー。いかに人類は、自分のことも相手のことも環境のことも見えていないか。本当に見るためにはどれだけ苦労しなければいけないのか。そういうことを描きたかった」とコメントしていました。

ひとりだけ本当は目が見えているジュリアン・ムーアの役。彼女の存在が大きな鍵に

公開は11月。ってことは、まだけっこう先ですが、サイトで予告編は観られるようです。

『ブラインドネス』
監督:フェルナンド・メイレレス
原作:ジョゼ・サラマーゴ
出演:ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、伊勢谷友介、木村佳乃、ダニー・グローヴァー、ガエル・ガルシア・ベルナル
2008年11月 全国ロードショー
(C) 2008 Rhombus Media/O2 Filmes/Bee Vine Pictures
『コレラの時代の愛』と『アクロス・ザ・ユニバース』 [2008年08月10日(日)]
 
オリンピック、盛り上がってますね〜。
今日散歩をしていたら、どこかの家から「よし、袈裟固め!」と聞こえてきて。「ケサガタメ?」と気になっていたのですが、柔道用語らしいですね。
日頃スポーツはほとんど観ないし、やらないし、なのですが、こういう機会ににわかファンになって観戦するのは楽しいし、ちょっと知識が増えるのがうれしいです。

さて、週末公開された作品をもうちょっとご紹介します。まずは『コレラの時代の愛』という、ガルシア=マルケスの小説を映画化した作品。

19世紀後半から20世紀にかけて、内戦とコレラの蔓延に揺れるコロンビアを舞台に、半世紀にわたりひとりの女性を思い続けた男の、愛と人生を描く物語です。

51年9ヶ月と4日、じっと待ち続けた男をハビエル・バルデムが熱演!

50年以上ひとりの人を思い続けて、求婚の機会を待つ。それだけ聞くと重たすぎて、ストーカー的な気味悪さも感じてしまいますが、その一途さがほかの女たちには魅力的に映り、彼のところには常に女性たちの姿が絶えない……。そんなところはちょっとラテンな感じで面白いなあと思いました。

ストイックな主人公を演じるのはハビエル・バルデム。今年『ノーカントリー』でオスカーを受賞したときの役は、ひたすらターゲットを追い続ける殺人鬼でしたけど、今回の役もひたすら待つ、という役。こういう執着心の強いキャラクターが、すごく合ってるのかも。

思われ続ける女性、フェルミナ。一度は結ばれたかに見えたのに、彼女は医者と結婚してしまうんです。ある意味、現実的

後半ではかなりの老けメイクになっていて、それが話題になっていましたが、特に違和感はなかったです。たしか何年か前の映画『海を飛ぶ夢』のときも、まったく別人かと思うくらい違和感のない老けメイクでした。むしろ私は青年時代のほうが、若くしてこんなに色気とカンロクがあっちゃまずいんじゃないの? とちょっと気になっちゃいましたね……。

『コレラの時代の愛』
監督:マイク・ニューウェル
出演:ハビエル・バルデム、ジョヴァンナ・メッツォジョルノ、ベンジャミン・ブラット
シャンテ シネ、Bunkamura ル・シネマほか全国公開中
(C)Copyright 2007 Cholera Love Productions,LLC ALL RIGHTS RESERVED.

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もう1本は『アクロス・ザ・ユニバース』。ビートルズの代表曲33曲で構成した、ミュージカル映画です。

中盤の、仲間たちと過ごすピースフルなひととき。かかっているのは「Because」のアカペラバージョン。気持ちのいいシーンです♪

舞台は1960年代。イギリス・リバプールの造船所で働く若者ジュードは、父を捜すため渡米。そこで、大学生のマックスと出会い意気投合。2人はニューヨークで音楽家仲間とともに新生活を始める。ジュードは兄を追ってニューヨークにやってきたマックスの妹ルーシーと恋に落ちるが、ベトナム戦争が彼らの運命を大きく変えていく……。

セリフもありますが、基本はミュージカルのように歌でストーリーが展開していきます。ビートルズのおなじみの曲なのですが、たとえば、『Strawberry Fields Forever』の歌詞を戦争に関連させて使っていたり、『Across The Universe』を暴動シーンに使ったりして、この曲をこういうシーンに使うんだ、という発見がたくさんあります。で、歌詞とシーンがちゃんとマッチしているところが、さすが!なのです。

ストロベリーの赤さで血を連想させたりして。描き方がシュールで独特です

映像もカラフルで色使いがキレイ。曲のPVを観ているような凝ったシーンがところどころにはさまれるのもまた楽しいのです。
で、ビートルズの曲を歌うのは各出演者。ジュード役のジム・スタージェスは、最近『ラスベガスをぶっつぶせ』に出演していましたが、歌うと声が渋くって。今回の役のほうが魅力的に感じましたね。

映像と音楽が魅力、とはいえ、ストーリーとしても十分に見ごたえあり。60年代のストーリーを語るのに、ビートルズの曲ってぴったりなんだなあと再発見。あらためて、ビートルズをちゃんと聴き直したくなる、そんな作品です。

『アクロス・ザ・ユニバース』
監督:ジュリー・テイモア
出演:エヴァン・レイチェル・ウッド、ジム・スタージェス、ジョー・アンダーソン、ボノ、サルマ・ハエック
渋谷アミューズCQN、シネカノン有楽町、新宿バルト9他にて全国公開中
(C)2007 Revolution Studios Distribution Company,LLC. All Rights Reserved.
ヒース・レジャーのジョーカー 『ダークナイト』 [2008年08月08日(金)]
 
北京オリンピック、開幕しましたねー。
開会式の総合プロデュースはチャン・イーモウ監督ということでしたが、ステージに出てくる人の多さときらびやかな衣装はまさに『HERO』『LOVERS』のチャン・イーモウの世界! しかも、CGなしでライブなのに一糸乱れずに動いているし……。すごいことです。
途中の印刷技術の紹介のところで、上下に動く活版印刷の印字の中に人が入っていたのには、ちょっと意表を突かれて笑ってしまいましたが、さすがの大掛かりな仕掛けと規模に、オリンピックパワーを感じました。

さて。明日から公開される『ダークナイト』、バットマンシリーズの最新作です。
見どころはなんといっても、ヒース・レジャーが演じるジョーカー。

サイトには、ジョーカーのスペシャルサイトもあり。事前にチェックしてみて!

特に何の特殊な武器も持っていないのに、とにかく得体の知れないコワさなのです。
善に対する悪ではなく、存在が悪、という感じ。
もう、画面にジョーカーが登場するたびに、コワすぎて落ち着かなくなります。
ヒース・レジャー、本当に鬼気迫る演技です。

今年1月に薬物の過剰摂取で急逝したヒースにとって、この作品が遺作となってしまったのが、本当に悔やまれます。もっといろんな役を観てみたかった……。

バットマンとジョーカー、そこに今回、正義の男として検事のハービー・デントも登場して、ふつうのアクションヒーローものとはちょっと違う、複雑なストーリーになっています。ハービー・デント役のアーロン・エッカートも熱演。で、後半には、ちょっと目を背けたくなる驚きの展開もあります。

これまでのバットマンシリーズを観ている人は、まったくイメージを覆されますし、観ていない人もスムーズに入っていけるはず。
これは観ておいてソンなし!の1本です。

『ダークナイト』
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、アーロン・エッカート、マギー・ギレンホール
明日より丸の内プラゼール他 全国ロードショー
TM &(c)DC Comics(c)2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
菅野美穂さん登場! 『パンダフルライフ』試写会に行ってきました♪ [2008年08月07日(木)]
 
先日ここでもお知らせした、六本木の東京ミッドタウンの裏側にあるガーデンシアターカフェで、『パンダフルライフ』の試写会イベントがあるというので行って来ました。
カフェグローブでもプレゼントしていたので、参加された方もいるかもしれませんね。

『パンダフルライフ』はパンダのドキュメンタリー映画。
今日は公開記念イベントということで、ナレーションを担当している菅野美穂さんのトークショーと、主題歌を担当しているオトナモードのライブなど、盛りだくさんの企画つきでした!

屋外での試写会というだけでも、かなりワクワクしますよね。一瞬雲行きも怪しくなりましたが、今日はなんとか持ちこたえました。

上映前の会場はこんな感じ。前方のウッドチェアにすわることもできるし、後方ではクッションを借りて芝生の上にごろりと横になってもOK。会場のあちこちに、パンダのぬいぐるみがさりげなく置かれているのも和みます〜

ウッドチェアは脚も伸ばせて、すごく気持ちいい〜。音声はヘッドフォンで聴くこともできます。『パンダフルライフ』の上映は今日だけですが、24日まで毎日何か上映しているので、ぜひ行ってみて!

さて、イベントがスタート、菅野さんの登場です。ゆかた姿が涼しげ♪

「パンダに癒されてください」と菅野さん。ナレーションの声も心地よくて癒されます

初めてナレーションを担当ということで、映像を見ながらわかりやすく説明したり、ときにはパンダの目線になったりしてしゃべるのが新鮮な体験だった、と菅野さん。実際に和歌山でパンダにも会ったのだそう。「生後15ヶ月くらいの赤ちゃんパンダに会ったんですけど、会う前はチャンスがあったらなでてみたいと思っていたのに、赤ちゃんでも100キロを越す大きさで! やっぱりクマなんだ……って思いました。でも、間近に見るパンダはとびきりかわいかったです!」とコメントしていました。

映画に合わせて菅野さんがプロデュースした扇子。ここには写っていませんが、ほかに風呂敷も。「カジュアルで持ちやすいし、エコにもなると思いますのでぜひ使ってください♪」ちなみに、パンダのイラストは、くらもちふさこさんのもの

オトナモードのメンバー登場で記念撮影。このあとライブで3曲演奏してくれました。主題歌の「グリーン」がよかったです!

オトナモードのライブは、アコースティックな音が会場の雰囲気にもぴったりの、さわやかで気持ちのいいライブでした。

ライブ終了後、上映がスタート。

『パンダフルライフ』は、中国四川省にある成都パンダ繁育研究基地と、和歌山県にあるアドベンチャーワールドでそれぞれ暮らすパンダの1年を追ったもの。

フワフワ、ホワホワの子パンダたちがはしゃぎまわるシーンは思わずニヤケてしまいますが、母パンダの子育てシーンは初めて観る映像ばかりで目が釘付けでした。特に、子パンダを胸に抱えて授乳する母パンダ、子パンダをギュッと抱きしめる母パンダの姿は感動的! 抱きしめ方が人間っぽいこともあって、すごく感情移入しちゃいました。
かわいいだけじゃないけど、あらためて、パンダが大好きになる。そんな作品です。

『パンダフルライフ』
監督:毛利匡
ナレーション:菅野美穂
キャラクターデザイン:くらもちふさこ
8月30日より新宿ピカデリー、恵比寿ガーデンシネマほか全国ロードショー

プロフィール
プロフィール
ミヤモトヒロミ。ライター。映画やカルチャー関連の記事をウェブサイトや女性誌などで執筆。
号泣モノから爆笑ストーリー、胸キュン恋愛ものまで、忙しくても絶対劇場で観たい!と思える映画を厳選してご紹介します!
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