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恋のために、今の生活捨てられる? 『ブロークン・イングリッシュ』 [2008年12月15日(月)]
 
ものすごーくカッコいいフランス人の彼に告白されて、3日後に一緒にパリに行こうと誘われたら……?
「迷わず行く!」という答えに憧れはするけれど、実際には「だまされてない? 仕事は辞めるつもり?」と二の足を踏みそう。そう思った人は、この映画を観るべし!です。

ゾエ・カサヴェテス監督にインタビューをした際、cafeglobeを「知的キャリアのためのサイト」と説明したら「そうなの? じゃあぴったりの映画だわ!」と監督も断言してくれました

主人公・ノラは30代のおしゃれな知的美人。NYでも有名なデザインホテルのVIP対応と、仕事の肩書きも申し分なし。恋愛もそれなりに経験してきたはずなのに、気が付けば何年も恋人不在。親友も結婚して、自分はこのままずっと1人かも!? と焦る毎日。

煮詰まったノラの前に現れるのが、パリからやってきたイケメンのジュリアン。情熱的に愛を囁く王子様の登場に気持ちは舞い上がるけれど、一歩を踏み出す勇気はなくて……。

年齢を重ねて賢さが身につくと、甘い夢に飛びつけなくなるというところが、ノラが直面する壁であり、アラサー、アラフォーの私たちにもリアルに響くテーマ。恋に生きる人生に憧れても、今の生活を捨てることには抵抗が、という本音の部分をありのままに描いているところがこの作品の魅力です。



パリに帰国したジュリアンに会いに行くかどうか、悩み続けるノラの気持ちは、じれったいけどよくわかる。だからこそ、葛藤の末に出した答えには共感できるのかも。

見た目はおしゃれな映画ですが、クリスマスのデートムービーというよりは、自分の人生を見直すきっかけになりそう。女友だちを誘ってガッツリ語るのが、きっと楽しいはず。

『ブロークン・イングリッシュ』
監督・脚本: ゾエ・カサヴェテス
出演: パーカー・ポージー、メルヴィル・プポー、ジーナ・ローランズ、ピーター・ボグダノヴィッチ
恵比寿ガーデンシネマ・銀座テアトルシネマ他全国公開中
(C) 2008 Rhombus Media/O2 Filmes/Bee Vine Pictures

妹版でもあなどれません! 『ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日』 [2008年11月12日(水)]
 
今週末から公開の『ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日』。

本でヨガが勧められているからと、ガラにもなく実践。その単純なところがジョージアの魅力☆

この映画について最初聞いたフレーズは「『ブリジット・ジョーンズの日記』の妹版」。ブリジット・ジョーンズは大好きだけど、あの映画から数年経ってこちらも歳を重ねたというのに、「妹版」かー、と年齢設定がティーンにまで下がったことが、観る前には正直マイナス要素だったんですが、これがすごくいいんです。恋のワクワク感って世代を越えて共感できちゃうものなんだなあと改めて実感。いやあ、本当にスルーしなくてよかったです。

クラスの仲良し女子4人組で大騒ぎするのが大好きなジョージアは、大きすぎる鼻が悩みだけど、面白さのセンスには自信あり。体を張ったギャグで友人を笑わせながらも、モテるためのオシャレやメイクの研究のために、雑誌のチェックも欠かさない。狙うのは、転校生で双子のイケメン・ロビー。ライバルは、クラスで一番セクシーなリンジー。彼女に勝つために、友人と一緒に考えた体当たりの作戦でアプローチしていく、というストーリー。

手をしびれさせてから自分の胸を触ると、誰かに触られてるみたい!? なんてネタを真剣に実行中の4人組。ティーンならではの、ちょっとバカで可愛いエピソードも満載!

『ブリジット・ジョーンズの日記』の魅力って、特に美人でもなく、どこか抜けてるちょいダサのブリジットが奮闘する姿を見て、ヒュー・グラントとコリン・ファースという、いかにも硬軟のツートップの2人が「そんな君が好きだ」と惚れていく、というところにあると思うんですが、この映画の面白さも、まさにそう。

好きなバンドの話に夢中になってエアギターを始めちゃう、とか、セクシーなリンジーがTバックで彼に迫っているというのに、自分はデカパンをはいていることがばれてしまう、なんてダメなエピソードが続くのに、ジョージアの周りのイケメンたちはすっかり彼女の魅力にまいってしまう、というわけ。



ちなみに、イケメンの一人はナルシストタイプで、ヒュー・グラントを尊敬。こんなところにも2作のつながりが!? とちょっと笑えました。その子も可愛いけれど、ロビーが本当に王子様タイプなのもポイント大♪ 最後まで期待を裏切らない展開に、ずっとワクワク感が続きます!

監督はグリンダ・チャーダ。『ベッカムに恋して』の監督です。『ベッカム……』も、デヴィッド・ベッカムの好き嫌いに関わらず、サッカーの好き嫌いにも関わらず、スカッとワクワクできる青春映画でした。このとき、サッカー少女を演じていたキーラ・ナイトレイのぶっきらぼうな感じが本当にかわいかった。まだ観ていない方は、こちらもおすすめです。

と、話がそれましたが、ジョージア。観終わった後に、スカッとハッピーになれます。高揚した気持ちを誰かとシェアしたくなるので、デートよりは女友だちと行くのがおすすめです。


『ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日』
監督、共同脚本、製作:グリンダ・チャーダ
出演:ジョージア・グルーム、アラン・デイビス、カレン・テイラー、アーロン・ジョンソン、エレノア・トムリンソン
11月15日より、恵比寿ガーデンシネマほかにてロードショー

(c) 2008 Paramount Pictures. All rights reserved.

2大女優が演じるイギリス版「大奥」! 『ブーリン家の姉妹』 [2008年10月24日(金)]
 
明日から公開される『ブーリン家の姉妹』。



ブーリン家といえば、世界史の教科書にも出ていたアン・ブーリン。
16世紀のイギリス王ヘンリー8世を離婚させ、その後、王に嫁いでエリザベス1世を産んだ王妃ですが、前妃と離婚して彼女と結婚するために、ヘンリー8世は離婚を禁じたカトリック教会を捨ててローマ教皇と決別、イギリス国教会を作ってしまったんですよね。

裏に政治的な理由があったにせよ、オンナ絡みの理由で国の宗教が変わったなんて、その史実だけでもちょっとゴシップ的で面白いのに、この映画ではアン・ブーリンとヘンリー8世の話に、さらにこれまでの歴史では語られなかったアンの妹のメアリーが登場して、ヘンリー8世の寵愛をめぐって争う。イギリス版「大奥」みたいなことになっているので、歴史映画はちょっと苦手という人でもかなり楽しめる内容だと思います。

冒頭で、ブーリン家の地位を上げるためにヘンリー8世を家に招き、愛人としてアン・ブーリンを差し出したところ、ヘンリー8世が興味を示したのはアンの妹で心優しいメアリー・ブーリン。最初は戸惑ったメアリーも、王の孤独を知り、愛を受け入れていくようになる。では、どうして歴史の中ではアンを選んだの? しかも愛人ではなく王妃なの? というあたりのいきさつがこの映画の見どころです。

気が強くて野心家のアン・ブーリンを演じるのがナタリー・ポートマン、心優しく誠実なメアリー・ブーリンを演じるのがスカーレット・ヨハンソン。いまが旬の2大女優が対照的な2人を演じています。
これまでの役のイメージからは逆もありでは? と思いましたが(気の強いスカーレットも似合いそう)、ナタリー・ポートマンが演じるアンの、プライドが高くて気が強いわりに、常に精神的にギリギリな感じがリアルで迫力がありました。



歴史映画のお楽しみ、豪華な衣装もふんだんに使われているし、イギリスの美しい田園風景も登場するのでスクリーンで観るのがおすすめです。



それにしても、王のオンナになることって、この時代の女性にとっては一番の出世のはずなのに、男子を産めないと一気に立場がなくなっていくのが不憫。アンも結局女の子しか産めなかったことで追い詰められていくわけですが、その娘が後にエリザベス1世になったわけですから、本当に皮肉。
あとでDVDの『エリザベス』『エリザベス・ゴールデンエイジ』を観るとちょっと感慨深い気持ちになりそうです。


『ブーリン家の姉妹』
監督:ジャスティン・チャドウィック
出演:ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン、エリック・バナ
明日よりシャンテ シネ他全国TOHOシネマズ系にてロードショー
(C)2008 Columbia Pictures Industries,Inc and Universal City Studios Productions LLLP and GH Three LLC. All Rights Reserved.

ジェラルド・バトラーの魅力再発見! 『P.S.アイラヴユー』 [2008年10月17日(金)]
 
明日公開の『P.S.アイラヴユー』。



最愛の夫ジェリー(ジェラルド・バトラー)を突然亡くしたホリー(ヒラリー・スワンク)。彼の死を受け入れられず家にこもりきりだった彼女のもとに、夫のメッセージが録音されたテープが届き、その後も次々と消印のない手紙が届き始める……、という話。

これだけ読むと、もう観た気になってしまうようなベタなラブストーリーを想像するかもしれませんが、この映画、けっこう展開が読めなくてワクワクします。

たとえば、周囲に勧められてそろそろ新しい恋を探すべきかも、と考え始めたホリーの前に現れる2人の男性。ホリーの母親のバーで働くダニエル(ハリー・コニックJr.)と、旅先のアイルランドで出会うウィリアム(ジェフリー・ディーン・モーガン)。夫をなくした後に、いきなり2人の間で気持ちが揺れる、みたいな展開がちょっと意外だし、この2人、どっちもいい感じなんです。特にジェフリー・ディーン・モーガンのほうは最近話題のドラマ「グレイズ・アナトミー」の患者役で人気が出たらしく、かなり注目株かも。ハビエル・バルデム似の濃さ、いいと思います。



でも、何よりぐっとくるのが、ジェラルド・バトラーの包容力のある雰囲気。『オペラ座の怪人』のときは、切ない感じでよかったのですが、何せ役が“怪人”。『300〈スリーハンドレッド〉』ではひたすらマッチョなイメージの役だったので、今回もけっこう暑苦しい感じかしらと思っていたら、すごくいい。

冒頭のNYでの彼にはちょっと濃すぎる感じもありましたが、後半、2人の馴れ初めエピソードが出てくるあたりでは、意外にもさわやか青年で、高貴な雰囲気さえも漂っていました。アイルランドの大自然の中で、こんな青年に出会ったら誰だって恋に落ちるというものです。

そんなホリーの恋愛を軸に、『セックス・アンド・ザ・シティ』的なオンナの友情のあれこれとか、母娘との関係とか、女子のツボにはまるエピソードが張り巡らされていて、満足度はかなり高そう。彼よりは友人と誘っていくのがいいかもしれません。

『P.S.アイラヴユー』
監督・脚本:リチャード・ラグラベネーズ
原作:セシリア・アハーン
出演:ヒラリー・スワンク、ジェラルド・バトラー、キャシー・ベイツ
明日より有楽座ほか全国拡大ロードショー
(c)2007 CUPID DISTRIBUTION LLC. ALL RIGHTS RESERVED.  

ラクに見える道にはご用心!? 『私がクマにキレた理由』  [2008年09月19日(金)]
 


スカーレット・ヨハンソン主演の最新作『私がクマにキレた理由(わけ)』。スカーレットがナニー(子守)役に挑戦、という情報だけでこのタイトルを聞いたときには、新人ナニーが奮闘して最後はジーンと泣かせるコメディ? と勝手に内容をイメージしていたのですが、かなり大きな勘違い。人生について考えさせられる要素がギュッと詰まっている作品でした。特に「やりたいことが見つからない」とか、「いまの仕事、なんか違う」と迷っている人にはリアルに響くものがありそうです。

大学を卒業して母親に勧められるまま、銀行の面接を受けた主人公のアニー(スカーレット・ヨハンソン)は、面接官に自己PRをするように言われて、自分が何をやりたいのかがわかっていないことに気が付き愕然とする。行くべき道がわからなくなって途方にくれているところに舞い込んだのが、セレブ一家の息子の面倒を見るナニーという仕事。母親には内緒のまま、とりあえずマンハッタンのアッパーイーストで住み込み生活を始める、というところから話が展開していきます。

「ラクに見える道こそ地雷だらけなのよ」。これは、アニーがナニーの仕事についたときの親友からのセリフなのですが、アニーはそれをすぐに実感することに。セレブな雇い主の“ミセスX”は育児を完全に投げ出してショッピングとセミナーに忙しい日々。そのシワ寄せで、プライベートな時間がまったく取れないアニー。やってられない!と思っても、すでに息子のグレイヤーはアニーになついているので、裏切って逃げるわけにもいかない、という悪循環。外から見たら完璧に見えるセレブ一家も内側ではみんなが満たされずにイライラしているし。まったくラクではない、というわけ。



アニーのような状況って、けっこうよくあることだと思いませんか? 勝手にラクそう、というイメージで始めることに限って実際とのギャップに愕然としたり、現状は嫌なのに人間関係のしがらみが気になって辞められず、ずるずるとした状態が続いてしまったり。

好きでもないし、ラクでもないのにもう引き返せないなんて、かなりサイアクの事態ですが、ちゃんと心を決めて誠実に対応すれば十分に軌道修正ができる、ってことをアニーの行動が教えてくれます。最後まで観ると、このタイトルもストンと納得できるのです。

アニー役のスカーレット・ヨハンソンは、これまで『マッチ・ポイント』や『ブラックダリア』で見せた妖艶でミステリアスな役とはまったく違って、今回はごくごくフツーの女の子を演じています。裏表のないタイプで、そそっかしくて、人生にも恋にも迷ってばかり。ファッションも、常にブランド物で着飾っている雇い主のミセスXに比べると、本当にフツーの大学生のファッション。そういう意味ではとても感情移入しやすいキャラクターでした。こういうちょっとダサめのスカーレットも可愛くっていいですよね。

公開はもう少し先の10月11日です。

ところで、映画のチケットってみなさんどうしてますか?
私は試写会で観ることが多いとはいえ、誰かと一緒に観たい場合や、試写会で逃した作品をチェックするのにけっこう劇場を利用します。予定を立てて行動するのが苦手だからと、つい当日券ですませてしまうのですが、前売り券って日時を指定されるわけではないし、誰かを誘うときにも便利だし、何よりおトクだし。賢く利用したいですよね。

たとえばチケット予約サイトの「イープラス」なら、映画の前売り券を最寄のセブンイレブンで受け取ることができるんだそうです。手数料もかからないというので、さっそく利用してみようかなーと思っています。

ということで、『私がクマにキレた理由(わけ)』は前売り発売中です♪

『私がクマにキレた理由(わけ)』
監督・脚本:シャリ・スプリンガー・バーマン&ロバート・プルチーニ
出演:スカーレット・ヨハンソン、ローラ・リニー、アリシア・キーズ、ポール・ジアマッティ
10月11日(土)より、日比谷みゆき座ほか全国ロードショー
(C)2007 The Weinstein Company, LLC. All rights reserved.

いよいよ今週末公開♪ 『セックス・アンド・ザ・シティ』 [2008年08月21日(木)]
 
いよいよです、『セックス・アンド・ザ・シティ』公開!

この映画のために揃えられた衣装は1000着以上とか。シャネル、プラダ、マノロ・ブラニクといった一流ブランド品から個性的なヴィンテージまで、ファッションを見ているだけでも十分価値アリ、の豪華さ

テレビシリーズのファンの方も多いと思うので、内容については説明するまでもありませんが、シリーズを観ていない人でも十分に楽しめるはず。

ちなみに私もほとんどテレビを観ていなかったので、事前に予習をと思ってレンタルを試みましたが、いつも貸し出し中で結局間に合わず。でも、冒頭5分くらいの映像で4人のキャラクターとこれまでの経緯がだいたいつかめるので、まったく問題ありませんでした。

4人の華やかなファッションとNYライフは見ているだけでも気分がアガるし、ワクワクします。特に、キャリーがグラビア撮影用にウエディングドレスを何着も着るシーンはどれもうっとりする美しさ。

これは結婚式当日のウエディングドレス。このドレスも素敵……

でも、この映画がいいなあと思ったのは、見た目や設定の華やかさがあっても、4人ともちゃんと地に足がついてる感じがするところ。
ゴージャスな生活はNYならではだと思うけれど、それぞれが自分の力でつかんだものなんだという説得力がある。だから彼女たちに共感できるんだろうし、観てるだけでこちらも元気が出るんだろうなーと思います。

2時間半近くてけっこう長い映画でしたが、いろんなエピソードがつまっているので全然長さは感じませんでした。むしろ続編が観たい!というか、いまさらながらドラマもちゃんと観ようかなーという気になりました。

『セックス・アンド・ザ・シティ』
監督:マイケル・パトリック・キング
出演:サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、クリスティン・デイヴィス、シンシア・ニクソン、クリス・ノース、ジェニファー・ハドソン
8月23日(土) 日劇3ほか 全国東宝洋画系にてロードショー
(c) MMVlll New Line Productions, Inc. Sex and the City is a trademark of Home Box Office, Inc. All Rights Reserved.

ピンクレディーみたいな衣装! 『881 歌え! パパイヤ』 [2008年08月04日(月)]
 
今週末から公開の映画、おすすめが揃ってます。
まずは、シンガポール映画『881 歌え! パパイヤ』から。

ステージ衣装はこうでなくちゃ! このアジアっぽいハデさがかわいい♪

あまりなじみのない、シンガポール映画ではありますが、この作品の魅力はキラッキラの衣装と、けなげさで泣かせてくれる、パパイヤ・シスターズの2人に尽きます。

ストーリーは、ゲータイ〈歌台〉という伝統的なシンガポールの祭りの舞台で歌う歌手を目指す2人の女の子がパパイヤ・シスターズを結成、シンガーとして活躍していくという話。悪役のドリアン・シスターズ(って、強烈な名前ですよね)との歌バトルもあって、手に汗握る展開です。

手からビームが出るような、ツクリモノっぽいドタバタシーンもありますが、それもご愛嬌。シーンごとに変わる彼女たちの衣装に目が釘付けです。
スパンコールでキラキラした原色のミニドレスに、羽飾りの帽子、といった感じで、どれもカラフルでキュート。フラワーロックのような、顔の周り全部花びら、みたいになってるちょっと間抜けな衣装もありましたが、それでも2人が着るとかわいいんです!
こういうハデなステージ衣装って、日本では大晦日の紅白くらいでしかお目にかかれないし、紅白でも大御所が着るもの、みたいになってますけど、新人アイドルにこそ、着てほしいなあ……。

これは、映画のポスターにもなっているインディアン風(?)衣装

これは、うーん、サーカス風? 曲が変わるとさりげなーく、後ろのコーラスやダンサーも衣装を変えてます


で、おそらく「シスターズ」というのもポイントですよね。かわいい娘2人が同じ衣装で同じ振り付け。これって、アイドルの王道って気がします。古いですけど、ピンクレディーがまさしくこんな感じ。やっぱりアイドルはこうでなくちゃ! と見ているだけで気分がアガってきます。

パパイヤ・シスターズが着る衣装はキュートでポップ、悪役のドリアン・シスターズは、ちょっとセクシーでクール。歌合戦も、衣装合戦もいい。全部で200着も登場するので、見ごたえ十分です。

200着の中には、ゲイシャ風も……

衣装以外では、セリフが英語(厳密にはシングリッシュというシンガポール訛りの英語)かと思えば、北京語になったり、福建語になったりと、言葉が場面や人で使い分けられているところがシンガポールらしいと言えそう。なかでも福建語は、シンガポールの公用語ではないということで、字幕でも関西弁が使われていました。そんな、シンガポールの言語事情もちょっと垣間見れました。

今週末の公開です。

『881 歌え! パパイヤ』
監督・脚本:ロイストン・タン
出演:ミンディー・オン、ヤオ・ヤンヤン、チー・ユーウー
8月9日より、渋谷ユーロスペース他全国順次公開
(C)Courtesy of Zhao Wei Films

ハッピー気分になるにはコレ 『幸せになるための27のドレス』 [2008年06月02日(月)]
 
ちょっと時間が空いてしまって、気づけば6月! 
先週末もけっこうたくさん公開されたんですよね。ということで、公開中の要チェックの作品をご紹介します。



まずは、『幸せになるための27のドレス』。
これまでに27人の花嫁付添い人として他人の結婚の世話をしてきた、責任感があってお人よしの主人公ジェーン。いつか自分も幸せな結婚を、と密かに狙っている上司のジョージにアプローチするタイミングを逃しているうちに、美人でワガママなジェーンの妹テスがジョージにアプローチ、2人は急展開の後、結婚することに。それをジェーンは応援できるのか、それとも……というストーリー。

仕事ではしっかりモノで人望も厚いのに、恋愛には臆病、というタイプのジェーンと、女性の友達は少ないけど狙った男には積極的にアプローチできる妹・テス。どちらがモテるかといえば、やっぱりテスになっちゃうのが世の常。男はわかっちゃいない、と思う反面、人の幸せばかり応援していても幸せはやってこない、自分から幸せをつかみに行かなきゃ何も始まらないっていうのが、この作品にあるメッセージなのかなと思います。雑誌の特集でもありそうですけど、待ってるだけでは恋は始まらないってことなんですよね。

前半は、ただ結婚を夢見ているだけのジェーンが、後半ある事件をきっかけに、感情が爆発、それを機に一気に変わっていく。行き過ぎて人を傷つけたりもしていましたが、その流れも含めて共感できて、最後は気持ちよくハッピーになれました。

ところで「花嫁付添い人」というのは、新婦が結婚式の当日輝けるように、ホテルや式場のスタッフの代わりに新婦をよく知る家族や親しい友人がすべての手配を仕切ってあげるんだそう。そんな存在がいてくれたら本当に心強いと思いますが、ジェーンを見てるとめちゃくちゃ大変そう。それでもこういう習慣がちゃんと根付いているアメリカって、ちょっとうらやましいですね。

27のドレスを着るシーンも素敵です。付添い人を務めるのは大変そうですけど、ドレスを着る機会がたくさんあるのは、うらやましいー。


幸せになるための27のドレス
監督:アン・フレッチャー
出演:キャサリン・ハイグル、ジェームズ・マースデン、エドワード・バーンズ、マリン・アッカーマン
日比谷みゆき座ほか全国公開中
[c]2008 TWENTIETH CENTURY FOX 

おすすめ映画の続きはまた明日!

皮肉とユーモアたっぷりの会話が最高に楽しい! 『パリ、恋人たちの2日間』 [2008年05月25日(日)]
 
先週公開、イーサン・ホークが監督の『痛いほど君が好きなのに』は、甘酸っぱい青春の恋を描いた作品でしたが、昨日から公開されている、ジュリー・デルピーが監督の『パリ、恋人たちの2日間』は、30代、オトナの恋を描いた作品。



以前『恋人たちの距離(ディスタンス)』『ビフォア・サンセット』で恋人を演じた2人が、ほぼ同じ時期にラブストーリーの映画を監督しているので、つい比較してしまいますが、描くテーマはかなり違います。どちらも共感できるストーリーですが、30代女子として入り込めるのはどちらかといえばこっちかも。恋に一直線の青春は、ちょっとまぶしすぎるんですよね。

で、『パリ、恋人たちの2日間』のストーリーを。
フランス人写真家のマリオン(ジュリー・デルピー)とアメリカ人インテリアデザイナーのジャック(アダム・ゴールドバーグ)は、N.Y.在住のカップル。マンネリ気味な関係をリフレッシュするためヴェネチアへバカンスに訪れた2人は、帰国の途中、マリオンの故郷・パリで2日間を過ごすことに。だが、そこで待っていたのは、英語が全く話せない彼女の両親や、次々と現れる彼女の元カレたち。たった2日のことなのに、2人の関係は急変……。

パリのマリオンの実家に着くなり、部屋の建て付けの悪さや水漏れについて不平不満をこぼす潔癖気味のジャックに対し、彼女の両親は「お頭付きウサギ料理」でもてなして、わざと困惑させるような態度。家族も友人も、温かく迎えるというよりは、フランス語がわからない彼を、ちょっと小バカにしたりして。さらに、元カレたちに会ってチヤホヤされることに悪い気はしないマリオンを見て、彼のイライラは最高潮になるというわけ。



とにかく、登場人物たちの会話が皮肉とユーモアたっぷり。歳を重ね、恋人としての付き合いが長くなると、ずっとロマンティックではいられないし、お互いに過去にいろいろあるのも当然のこと。その不安や不満を2人でどうやって解消していくのか。結局男と女は分かり合えないの? なんてことを考えさせられました。

ジュリー・デルピーはこれが監督デビュー作。この作品が評判になって、パリのウディ・アレンと称されているそうですが、それも納得。文化の違いや政治までも話題にしながら、決して重たくせず、絶妙なセンスで笑いに変えている。ユーモアたっぷりのラブコメディです。

『パリ、恋人たちの2日間』
監督:ジュリー・デルピー
出演:ジュリー・デルピー、アダム・ゴールドバーグ、ダニエル・ブリュール
恵比寿ガーデンシネマ、新宿ガーデンシネマほか全国公開中

イーサン・ホークの自伝的小説がベース 『痛いほどきみが好きなのに』 [2008年05月16日(金)]
 

ドキドキするラブストーリーって、世の中にたくさんあると思うのですが、イーサン・ホークとジュリー・デルピーが共演した『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離<ディスタンス>』と、その続編の『ビフォア・サンセット』は、格別のドキドキ感でした。恋する2人の距離感や会話が本当にリアルなんですよねー。

1作目では、列車の中で出会った若い2人が、途中下車してウィーンの街をさまよい歩きながら夜明けまで一緒に過ごした14時間を描いたストーリー。で、彼らの9年後の再会を、同じキャストで9年後に発表したのが続編の『ビフォア・サンセット』。

前作も短い時間を凝縮した内容でしたが、続編は映画の85分間が2人が会っていた85分間という設定なので、観ているほうはまさにリアルタイムで2人の恋の行方を観続けるというわけ。お互いの本当の気持ちを探りあう会話も秀逸。イーサン・ホークとジュリー・デルピーが、9年後にいい感じに年を重ねているところがまた素敵でした。

と、前置きが長くなりましたが、今月、イーサン・ホークとジュリー・デルピーがそれぞれ監督、出演している映画が公開されます。2人の作品自体は「ビフォア」シリーズと関連があるわけではありませんが、こちらもまた、リアルでドキドキするラブストーリーです。

今日ご紹介するのはイーサン・ホークの『痛いほどきみが好きなのに』。



若手俳優のウィリアムが行きつけのバーで歌手を目指すサラと出会う。2人は意気投合するけれど、その関係にはちょっと温度差が。運命の恋と信じて、サラとの恋愛が人生の全てになっているウィリアムに対して「セックスしたら、もっと好きになりそうだから怖い」と拒んでみたり「私には私だけの時間も必要」と、歌を優先させてみたり。そんなサラも2人きりのメキシコ旅行では急に情熱的になったりする。2人の恋はどうなる? というストーリー。

恋愛って、どちらか一方の気持ちが強すぎると途端に相手の気持ちが冷めたりするもの。それがわかっていても、気持ちを抑えるのって難しいし、いったいどう接したらいいの?とモンモンとする青年の話。あまりに正面からぶつかっていくウィリアムがつれなくされるのは、観ていてしのびない。これが包容力のあるうんと年上の女性が相手だったりすると、もうちょっとうまく行くだろうに。あ、でも『人のセックスを笑うな』の恋もやっぱり最後は切なかった気が……。こういう若いときのイタい恋愛経験って、誰もが通る道なのかもしれません。

この映画、デートで観るにはちょっとリアルすぎて、ちょっと反応に困りそう。女友だちと観るのがおすすめです。ひとしきり過去の恋バナで盛り上がれるはず。

来週末公開、ジュリー・デルピーの『パリ、恋人たちの2日間』についてはあらためてご紹介します。こちらはぐっとオトナの恋。でも、やっぱり甘くはないようです。

『痛いほどきみが好きなのに』
監督・脚本・原作・出演:イーサン・ホーク
出演:マーク・ウェバー、カタリーナ・サンディ・モレノ
5月17日より新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー
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プロフィール
プロフィール
ミヤモトヒロミ。ライター。映画やカルチャー関連の記事をウェブサイトや女性誌などで執筆。
号泣モノから爆笑ストーリー、胸キュン恋愛ものまで、忙しくても絶対劇場で観たい!と思える映画を厳選してご紹介します!
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