MOVIE HUNETER

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音と映像に大満足!のオペラ映画 [2007年07月18日(水)]
 
ちょっと時間が空いてしまいましたが、第2回目です。
今日ご紹介する映画は、『魔笛』。
先週末に公開されましたね。

(c)THE PETER MOORES FOUNDATION-2006

モーツァルトのオペラ『魔笛』を映画化したもので
全編、ほぼ歌と音楽。
それを知らずに観ると、ずーっとキャストが歌ってるので
「なにこれ?」ってことになりそうですが
字幕を読む、という部分ではほかの洋画と変わらないので、
歌詞が聞き取れなくて話についていけない、なんてことはないはずです。

冒頭、「ジャーン、ジャーン…」といきなり大音量で序曲が始まり、目の前にバーンと広がる大草原の映像と、そこに突如現れる、どこまでも続く塹壕。
テンポよく展開していくカメラワークで、一気にその世界に引き込まれます。
全編にわたってCG映像をふんだんに使っているので、
オペラの舞台上では不可能な、スペクタクルなシーンも幻想的なシーンも盛りだくさん。
これは、映画版ならではの魅力です。

モーツァルトのオリジナルでは、神殿や大蛇が登場する神話的な世界を描いているのに対し、
この作品は第一次世界大戦中に時代設定を変えています。
どちらも、表向きは壮大なラブストーリーですが、
裏にこめられたメッセージについては、昔からさまざまな解釈があるのだそう。
この作品でも、意味深なシーンが随所にあるので、
『魔笛』の知識があると、さらに楽しめると思います。

メインで出ているキャストはみな第一線で活躍中のオペラ歌手。なかでも注目なのは、暗黒卿ザラストロ役のルネ・パーペ。
歌手として、彼の声に魅力があることはもちろんですが、
そのたたずまいにも強いオーラがあって、役者としても魅力的なんです。
この人が画面に登場すると、もう目が離せなくなる。
特に美形とかセクシーというわけでもないんですけどね。

ルネ・パーペは、資料によると、世界屈指のバス歌手で、
特に、オペラ『魔笛』のザラストロ役は彼の当たり役なのだそう。
今年の10月、ベルリン国立歌劇場の来日公演の際に
オペラ『トリスタンとイゾルデ』に出るらしいと知って
さっそくチケットをチェックしてみましたが
オペラは映画のように1800円というわけにはいかず…。
勢いで買うには高すぎて、手が止まりました。うーん、悩ましい。

そう考えると、本格的なオペラをスクリーンで観られるのって、
かなり、おトクなことですよね。

オペラに行くのは、かなり特別なイベントになりますが
オペラ映画なら、ずっと気軽。
デートにもオススメです。

『魔笛』
作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
監督・脚本:ケネス・ブラナー
音楽監督・指揮:ジェイムズ・コン ロン
演奏:ヨーロッパ室内楽管弦楽団
出演:ルネ・パーペ、リューボフ・ペトロヴァ、ジョセフ・カイザー、エイミー・カーソン、
日比谷シャンテシネ、テアトルタイムズスクエア他にて公開中



プロフィール
プロフィール
ミヤモトヒロミ。ライター。映画やカルチャー関連の記事をウェブサイトや女性誌などで執筆。
号泣モノから爆笑ストーリー、胸キュン恋愛ものまで、忙しくても絶対劇場で観たい!と思える映画を厳選してご紹介します!
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