壮絶な人生に涙…『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』 [2007年09月18日(火)]
|
エディット・ピアフと言われても『愛の賛歌』で有名な伝説的シャンソン歌手、くらいのイメージしか持っていなかったんです。実は。で、この映画を観て、彼女の出生から晩年までの波乱続きの人生に圧倒されました。
![]() OKKO PRODUCTION s.r.o.- SONGBIRD PICTURES LIMITED 路上で生まれ、娼館で育てられ、視力を一時期失い、その後は路上で歌って稼ぐようになる。歌唱力を認められてからも順調にキャリアが進むわけでもない。いつもギリギリのところで生き抜く道を探してきた少女時代について丁寧に描かれているので、大人になった彼女が持つ、肝の据わり方や信仰心の篤さはそういうところからきているんだ、とごく自然に理解できます。 20代から晩年までのピアフを演じているのは、マリオン・コティヤール。彼女の素顔を見ても全然ピアフには結びつかないくらいのなりきりぶりです。ちょっと鼻がつまったようなしゃべり方やヒョコヒョコと歩く姿もピアフのイメージどおり。歌の部分は、大部分は録音されたものをかぶせているそうですが、息遣いがまるで一緒なので違和感がなくて、資料を読むまではピアフの歌声まで習得しているのかと思ってました。 よく知られている曲も流れますが、そこにこめられた意味がわかるので、まったく違って聞こえてきます。 特に、ラストに流れる「水に流して」という曲。 いいえ、ぜんぜん いいえ、私は何も後悔していない 私に人がしたよいことも 悪いことも という歌詞はまさにこの映画の締めくくりにぴったりの説得力。 「いいえ、ぜんぜん」と言い切る強さが、ピアフのカッコよさですね。 『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』 監督・脚本 オリヴィエ・ダアン 出演:マリオン・コティヤール、ジェラール・ドパルデュー、エマニュエル・セニエ 9月29日より、有楽座ほか全国ロードショー |




