小作品だけど注目!『ウェイトレス 〜おいしい人生のつくりかた』 [2007年11月07日(水)]
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この映画、アメリカで公開された当初はかなり小規模だったものが、口コミで広がってボックスオフィス6位にまでランクインしたという話題作。
アメリカ映画ってことで、国内だから何かウケる要素があったのかも……、と思っていましたが、観たら納得。人に勧めたくなる映画なのです。 ![]() 舞台はアメリカの田舎町。小さなダイナーでウェイトレスとして働くジェンナは、パイ作りの天才。彼女のオリジナルレシピは、食べる人をみな幸せにするし、同僚も彼女の新作をいつも楽しみにしている。でも、彼女の毎日はストレス続き。なぜなら夫が嫉妬深く、彼女の自由を奪っているから。少しずつ夫に隠れてお金を貯め、いつか家出を、と考えていたジェンナだが、ある日予想外の妊娠が判明。困惑しているジェンナを迎えた産婦人科のポマター先生は、彼女のことを気遣ってくれて二人は急接近。彼女は新しい恋を選ぶのか……? このヒロイン、こんなワガママな夫なんかさっさと捨てて逃げてもよさそうなのに、意外と耐え忍ぶタイプ。夫をなだめつつ、パイのコンテストに出たいんだけど、いいかな〜? なんて、説得してみるあたり、なんとかうまくやっていこうと努力しているのです。夫には思い切り「オレのためだけに焼けばいい」なんて言われて終わるんですけどね。まるで、夫に黙って従う、ひと昔前の日本のよき妻のよう。その妻が、夫とお腹の子どもと新しい恋人を前に、どういう結論を出すのかが、とても興味深いのです。 この映画、ところどころコメディも入っているし、ミュージカルみたいな大げさな動きもある。特にジェンナ役のケリー・ラッセルの、ちょっと人形っぽい演技がとってもキュート。彼女は『M:I:V』でトム・クルーズの教え子役で出ていた女優さんですが、こっちのほうが断然魅力的に見えました。 ほかのキャストも、ビッグネームはでていませんがそれぞれにキャラクターの濃い人たち。ぽわーんとした可愛いキャラだなーと思って観ていたジェンナの同僚のドーン役は、エイドリアン・シェリー。この作品の監督さんでもありました。でも、公開時には40歳の若さでなくなられたのだそう。それは本当にショックで残念な話。ご冥福をお祈りしたいですし、こんなにさわやかな気持ちになれる映画を作ってくれたことに、感謝です。 ![]() 『ウェイトレス 〜おいしい人生のつくりかた』 監督・脚本・出演:エイドリアン・シェリー 出演:ケリー・ラッセル、ネイサン・フィリオン、シェリル・ハインズ 11月17日よりシャンテ シネほかにて全国公開 |





