上流階級から運動家に変身! 『ぜんぶ、フィデルのせい』 [2008年01月17日(木)]
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この映画の舞台は70年代のフランス。上流階級で何不自由なく暮らしていた少女アンナが、両親がある日共産主義に目覚めたことで、生活がガラリと変わりショックを受けるというストーリー。
![]() (C)2006 Gaumont-Les Films du Worso-France 3 Cinema カトリックのお嬢さま学校に通い、庭付きの大きな家では、家政婦にお風呂に入れてもらって、毎日お人形のようなワンピースを着ている、優雅なお嬢さま暮らしから、突如狭いアパートに移り、共産主義仲間のヒゲ面の男たちが常に集会をしているような家に変わって、アンナとしては不満爆発、というワケ。 で、お屋敷仕えをやめさせられた家政婦が、「これは全部、フィデル・カストロが悪いんだ」とこぼしていたのを聞いて、アンナもよくわからないなりに「ぜんぶ、フィデルのせいなんだ」と思う、というのがこのタイトルにつながるんですね。 アンナは頭は切れるし口は立つほうだけど、何せこどもだから、いくら反抗してみても、親の影響をモロにかぶってしまうことは避けられず。そこで、この仏頂面のお嬢さんは、グレるのか、あきらめるのか、フィデルに感化されるのか…。彼女の変化がとても自然に描かれています。 映画はアンナの視点から描かれていますが、両親の考え方の変化もまた極端。いかにも上質のシャツを着て、立ち振る舞いもエレガントな弁護士の父と編集者の母が、いきなりヒッピーの格好をするんだからそれはもう、アンナだけじゃなく、周囲のひとたちもビックリ。 でも、育ちのよい善良な人たちだからこそ、目覚めてからの動きも早いのかもしれませんよね。私のような凡人から見たら、あんな贅沢ライフからヒッピーへ、なんて相当躊躇すると思うんですけど、本当に育ちのよい人って自分の環境にあんまり執着がないのかも。潔くてカッコいいなあ…。 ファッション誌では書きたいことが書けない、といって中絶の自由を訴える女性解放運動に力を入れるようになる母親。彼女もまた70年代という時代の中で、手探りで生きてる感じが、すがすがしくてステキなのです。 ![]() ストーリー的にはキーではないけれど、アンナの弟がとにかくカワイイ。作品資料には「監督があまりの可愛さに一目ぼれして起用」って書いてありましたが、わかる。カワイすぎます! 公開は今週末からです。 『ぜんぶ、フィデルのせい』 監督:ジュリー・ガヴラス 出演:ニナ・ケルヴェル、ジュリー・ドパルデュー、ステファノ・アコルシ 1月19日より恵比寿ガーデンシネマほか全国順次ロードショー |





