歴史と女性たちに翻弄された天才 『ラフマニノフ ある愛の調べ』 [2008年04月19日(土)]
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今日から公開の『ラフマニノフ ある愛の調べ』。
![]() ラフマニノフって、ロシアの作曲家であること以外、本人についてはほぼ何の知識もなかったんですが、この映画、楽しめました。 クラシックファン向けの“音楽映画”というよりは「歴史と女性たちに翻弄された天才ラフマニノフと、その妻」というテーマの“恋愛映画”といったほうが、近いんじゃないかなと思います。 冒頭はNYのシーン。ロシア革命から逃れてきたラフマニノフが、カーネギー・ホールでの演奏会で大成功を収める。で、それを機にアメリカ国内を延々ツアーでまわっていくことになります。 彼の演奏はどこでも熱狂的に迎えられるし、待遇も悪くない(列車で移動するのですが、彼らが乗っているのはピアノつきの豪華なサロンのような特別車輌)。でも、本人は日に日に憔悴して、弾けないし、曲も書けない状態に陥ってしまう。 常に不機嫌でイライラしているので、そういう人ってこと?と思って観ていると、回想シーンに変わり、ロシアの時代に若き天才ピアニストとしての才能を認められ、大恋愛も経験するという、演奏家としても作曲家としても華やかで自信に満ちていた時代が描かれる。 ![]() その当時のロシアのシーンがどれも本当にきれい。ライラックの森や美しい庭園のあるお屋敷が登場し、女性たちは美しく野生的。こういう環境にいたからこそ、優雅でロマンティックな名曲が生まれたんだなあと思えます。それだけに、その後、ロシア革命の恐怖を経験して、国を捨ててアメリカに逃げてきた彼が、作曲できずに苦しむのは当然といえば当然。 結局、天才が天才として輝くには、いろんな条件が必要なんですね。ラフマニノフの場合は環境もそうですが、女たちの影響、そして妻の腹のくくり方が大きかったようです。アーティストの妻って、本当に大変……。 もちろんラフマニノフの曲も流れます。 恋愛と歴史と音楽がいいバランスで入っている作品。デート向きです! 『ラフマニノフ ある愛の調べ』 監督:パーヴェル・ルンギン 出演:エフゲニー・ツィガノフ Bunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマほか全国公開中 (C) 2007 THEMA PRODUCTION JSC (C) 2007 VGTRK ALL RIGHTS RESERVED |





