阿部ちゃんもYOUさんも、ちゃぶ台を囲んで舞台挨拶!? 『歩いても 歩いても』 [2008年06月26日(木)]
ちょっと変わった舞台挨拶に行ってきました。
今週末公開になる『歩いても歩いても』の関連イベントなのですが
出演者一同が、なんと、ちゃぶだいを囲んでの舞台挨拶。
左から是枝監督、YOUさん、樹木希林さん、夏川結衣さん、阿部寛さん。私の撮影位置からだと夏川さんがちょうど阿部ちゃんの影に入ってしまって見えなかった。残念。
このセットは、劇中に登場した“横山家”の居間を再現したんだそう。
トーク中もお茶を飲んだりすいかを食べたりと、和やかなムード。
とはいえ客席から観ると、ちょっとお茶の間コントを観ているような気分にも……。
「是枝監督の作品には憧れていたので、身長が大きいのに普通の役をもらってうれしかった」と是枝作品初出演の阿部ちゃん。是枝作品常連のYOUさんは「是枝組では仕事というより『ちょうつがい役』と呼ばれているので、これからもそう呼ばれたい」とコメント。
この映画は、阿部ちゃん演じる主人公の横山良多が妻(夏川結衣)と息子と3人で実家に帰省した1日を描いたもの。実家には良多の姉(YOU)夫婦たちも遊びに来ていて、久しぶりに家族が集まって賑やかに食卓を囲む。実は彼らは15年前に亡くなった長男の命日のために集まっていた、ということが中盤に明かされますが、特に大きな事件は起こるわけでもなく。いわゆる泣けるシーン、みたいなものも特にはないのですが、しみじみと泣ける、そんな映画でした。
是枝監督の挨拶の中に「この映画は、自分が母親を亡くしたときの後悔や悲しい気持ち、といったものからスタートしたんですが、できあがってみたら、観た人から『あれはウチの母親だ』、『自分も嫁として実家に帰ったときに同じ経験をした』といった感想をいただいたりして、観た人の人生のそばに寄り添えるような映画になったかなと思っています」とありましたが、まさにそう!
(C)2008『歩いても 歩いても』製作委員会
子どものころの話を何度も繰り返す母親、いいオトナなのにムキになって「それをやったのは兄さんじゃなくボクだから」と親の記憶を正そうとする息子。いくつになっても親子って親と子のまんまなんですよね。その一方で、風呂場に取り付けられた手すりに親の老い感じてドキッとしたり。こういうの、ちょっと身に覚えがあるかも。
気さくに振舞っていたかと思うと、急に残酷なことを言い出す母親、気まずくなりそうな空気をさっと読んで、さりげなく席をはずす姉、忙しいわけでもないのに、部屋にこもりがちな父親。大事な話が来客で中断されたり、唐突に話題が変わったり……。
これって恥ずかしいけどウチじゃない? と思うようなエピソードがたくさん出てきて、思わず家族のことを考えてしまいました。でも、そう思ったという人がたくさんいると聞くので、どこの家族も同じようなことしているってこと?
この映画が泣けるのは、ちょっとしたシーンやエピソードをきっかけにして、自分の人生や家族への思いにスイッチが入りやすくなっているからかもしれません。
横山家の一日の話ですが、きっと自分の家族のことを考えてしまうはずです。
『歩いても 歩いても』
監督・原作・脚本・編集:是枝裕和
出演:阿部寛、夏川結衣、YOU、樹木希林、原田芳雄
6月28日より、シネカノン有楽町1丁目、渋谷アミューズCQN、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
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「中国たたきの映画ではない」とコメント 『いま ここにある風景』記者会見 [2008年06月22日(日)]
ちょっと時間が経ってしまいましたが、前回の『いま ここにある風景』の続き。この作品は、産業の発展とともに変化していく風景を世界中で撮り続けている写真家のエドワード・バーティンスキー氏が、中国で撮影した様子を追ったドキュメンタリー。
先日行われた、バーティンスキー氏の来日会見に行ってきました。
カナダを代表する写真家、エドワード・バーティンスキー氏は地球上の産業の風景をテーマに撮り続けている。今回の映画ではなかでも中国の作品に特化しているということ
カナダでの作品。これも映画に登場します
(c)EDWARD BURTYNSKY
冒頭の挨拶で「人間というものが、環境にどんな影響を与えてきたのか、今最も成長している中国の変化を通じて描いたものです」とコメントした氏は、3年間の間に中国を5回訪問、それぞれ約1ヶ月滞在したのだそう。
「3年間の間に、水や空気などさらに環境が破壊されていったことを目にしてショックを受けました。中国に進出している先進国の企業が、自国内では守っている基準を中国では守っていないといういケースもある。そのことにも驚きと悲しみを覚えました」。
巨大ダムに廃棄物の山、といった映像は衝撃的だけれど「この作品は中国を指差して批判するものでも責任を求めるものでもなく、この規模での経済成長が続いたらどうなるかということを、多面的に捉える作品だと考えています」と、中国だけの問題ではないことを強調。「人類の問題として捉えるべき。空気や水や土地を破壊せずに暮らしていくにはどうしたらいいかを考えるきっかけにしてもらいたい」と語りました。
中国たたきの映画ではない。先進国がやってきたこと、われわれの負の部分の映画だと思っている、とバーティンスキー氏
お気に入りのシーンとしては、冒頭にある8分間にわたって工場の内部をノーカットで延々と映し出すシーンを挙げ「私がこの工場を写真に収めたのは、産業がここまで大きく成長してしまったということを見せるためですが、映画のオープニングでこれだけ長いシーンを見せたのは、監督と撮影監督の素晴らしいアイディアによるもの。最近の映画はカット割が多く、スピードも速いので、観ているうちに『いつまで続くのかな…』と落ち着かない気持ちになってしまうでしょう。この映画の世界に入るための瞑想の時間にしてもらえればと思う」とコメント。
ちなみにこちらの工場の製品は、実際に日本でも売られているものだそう。「物事はみな、どこからか来てどこかに行くもの。たとえば人は、欲しいと思ってモノを買い、いらなくなって捨てるけれど、その先にまだモノが行く先がある。それをきちんとつなげて考えられるような作品が撮りたいと思っています」。
うーん。安いから買い、新しいから買い、とサイフを開いている限り、あの風景はなくならないんだと思うと、ちょっと考えてしまう。それくらいにに説得力のある映像でした。
こういうドキュメンタリー、たとえば環境問題を扱った『不都合な真実』とか医療問題を扱った『シッコ』とか、最近公開されたものでは『おいしいコーヒーの真実』なんかもそうですが、いま生きている社会を考えるうえで刺激になる作品は、エンタメ映画と比べるとちょっと地味ですが、チェックしておきたいもの。あえてデートに使って、語ってみるのもいいかもしれません。
公開は来月12日から。
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ショッキングな中国の現状。でもヒトゴトじゃない! 『いま ここにある風景』 [2008年06月17日(火)]
(c)EDWARD BURTYNSKY
ずらーっと奥まで並んだ黄色い制服の工員たち。よーく見るとグループに別れてリーダーからの指示を仰いでいるようす。これは中国のとある巨大工場の敷地内でのカット。
この写真を撮ったのは、カナダ人の写真家、エドワード・バーティンスキー氏。
このかた、20年にわたって、世界中の産業風景を撮り続けているんです。来月公開される映画『いまここにある風景』は、彼がここ数年、中国を訪れてその産業の姿を撮った作品を集めたドキュメンタリー。
観るとまず、中国の産業がいま、すごいことになってるってことにびっくり。上記の巨大工場もそうだし、13の町を沈めたという巨大ダムや、見渡す限りの石炭の山、世界中から運び込まれる、有害物質を含んだ廃棄パソコンの部品の山……。そのひとつひとつがあまりに巨大すぎて呆然としてしまう。直視するのがコワくて、思わず目を逸らしてしまいます。
ダムに沈む予定の町で、自分たちが住んでいた建物を壊す労働者たち。
(c)EDWARD BURTYNSKY
まず湧き起こった感情は、驚きと怒り。中国、これはまずいんじゃないの? ちょっとやりすぎでしょう?と。で、次は恐怖。こんな規模で中国が発展し続けたらほんとに地球の資源なんてあっという間に枯渇してしまうと。
でも、少し冷静に考えてみると、結局中国に最初に工場を作ったのは日本やほかの先進国の企業で、そこで作られる安い電化製品を買ったり、廃棄されたパソコンを輸出したりと、今だって日本は深く関わっているわけで。そうすると、スクリーンの風景は全然ヒトゴトじゃない!ってこと。
中国がいま、コワいことをしているのは事実。でも、電化製品を次々に買い換えるような生活を続ける人たちがいる限り、結局、中国の産業の加速化を支え、有害物質を押し付けていることになってしまうんですよね。
映画は全体を通して、産業の風景を淡々と映していくだけなのですが、最後に語られたバーティンスキー氏の「人間は一度手に入れたものを手放すことができず、しかし同時に、そのことが問題を深刻化していることも知っているから、居心地の悪さを感じている」という言葉がずしりと響きました。それに対して「良いとか悪いとかの問題じゃなく、全く新しい発想が必要だ」ということについても。
ショッキングですが、とてもとても考えさせられる映画です。
で、エドワード・バーティンスキー氏が来日した会見に参加したので、そのようすは次回。
『いま ここにある風景』
7月12日より東京都写真美術館ホール、シアターイメージフォーラムほか、全国順次ロードショー!
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笑いっぱなし。でも最後はハッピーな気分に 『JUNO/ジュノ』 [2008年06月13日(金)]
明日から公開される『JUNO/ジュノ』。
16歳の女子高生、ジュノが興味本位の1回きりのセックスで妊娠。予想外のトラブルに最初は中絶するつもりが、クラスメートのヒトコトで出産を決意、赤ちゃんが幸せに育つように里親を探して彼らに育ててもらおうとするというお話。
まず、脚本がすばらしい。「中絶は悪だ」とか「十代の母親は子どもにとって不幸だ」とか、そういう一般論で押してくることはなくて、むしろそんなの関係ない、っていうスタンスなんですけど、登場人物たちのちょっとしたセリフや行動に説得力のある温かいメッセージがこもっている。だから、意外な展開になりながらも、全部が腑に落ちるんですよね。
コメディっぽい要素が散りばめられていて、ずーっと笑いっぱなしなんですけど、愛にあふれている。シングルマザーだろうが、離婚経験者だろうが、望まない妊娠だろうが関係なく、それぞれに幸せな家族の形があるんだ、って思わせてくれます。明るく前向きですごくハッピーになれます。ほんとに。
で、なんといっても、魅力はジュノ。サブカル好きでシニカルでクールを装ってるちょっとひねくれた女の子なんですけど、実はひたむきで純粋、という愛すべきキャラクター。危なっかしく見えて、実はブレない。里親候補のカップルのほうが、社会的な立場はしっかりしているのに、ジュノと比べるとかなり子どもっぽいと思えてしまう。
演じているエレン・ペイジは前作の『ハード・キャンディー』ではかわいく見えて実は超猟奇的、という強烈なキャラクターを演じていましたが、今回は一変して誰もが共感できるキャラクターを好演。彼女自身も、美人とかセクシーというくくりではない、独特のポジションにいますが、今後が楽しみな女優さんだと思います。
『JUNO/ジュノ』
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:エレン・ペイジ、マイケル・セラ、ジェニファー・ガーナー、
明日よりシャンテ シネほか全国にて公開
(C) 2007 Twentieth Century Fox
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初日舞台挨拶で思わずジーン…… 『ぐるりのこと。』 [2008年06月08日(日)]
左から、橋口亮輔監督、リリー・フランキーさん、木村多江さん、寺島進さん、安藤玉恵さん
今日(日付が変わってしまったので、昨日ですが)は銀座のシネ・スイッチで『ぐるりのこと。』の舞台挨拶。お昼の回の上映後に、橋口亮輔監督、木村多江さん、リリー・フランキーさん、寺島進さん、安藤玉恵さんが登壇しました。
『ぐるりのこと。』は木村さん、リリーさんが演じる夫婦、翔子とカナオを中心に、その周辺(ぐるり)に起こることを10年にわたって描いた作品。
(C) 2008『ぐるりのこと。』プロデューサーズ
しっかり者の編集者の翔子とどこかフワフワしてつかみどころのない法廷画家のカナオ。
生まれたばかりのこどもを失ったことをきっかけに、翔子は心の均衡を崩し、カナオはそんな翔子を静かに支える。2人で困難を乗り越えながら、ゆっくりと再生していくという話。
大きな事件や劇的な展開はないのですが、静かに訴える力のある作品で、観終わると本当に温かい気持ちになるし、夫婦っていいなと思えます。
なかなか安定した仕事に就かないカナオに対して周囲が冷めた目で見ても、翔子はまったく揺るがないし、ボロボロになった翔子が取り乱したり、当り散らしたりしても、カナオも揺るがない。絶対に離れない相手がいると思えることって、人を強くも優しくもするんだなーと。伝わってきたのは、そういうシンプルなメッセージなんですけど、かえってジーンときました。
前作の『ハッシュ!』以来、橋口監督にとっては6年目の新作。どんな思いでこの作品を撮ったのかは、ご本人のコメントがブログにあったので、そちらをぜひ!読んでみてください。
舞台挨拶で橋口監督は「生真面目に、ていねいに生きる人が、馬鹿にされたり報われない世の中ですが、せめて映画の中では、ひたむきな人が報われる瞬間を描きたかった」とコメントしていました。「映画館を出たときに、ちょっと風景が変わったと思えたり、いろいろあるけどがんばろう、と思えたらいいと思う」とも。
「翔子を演じて、人と繋がるっていいなと思った。手を離さないでくれたカナオを見て、人と手をつないでいたいと思えた」と木村さん
リリーさんは「この作品を観て日常の幸せ、人との接し方が変わった。幸せなものをくれた映画」とコメント
リリーさんが木村さんのドレスを「カーテンみたい」とからかってみたり、寺島さんと安藤さんがデュエットで『銀恋』を歌おうとしたりと、笑いの絶えない雰囲気だったのですが、そんななか「みんなで初日を盛り上げてくれて、ありがとうございます」と橋口監督が感極まって涙ぐむシーンもあり。それに対して会場から温かい拍手が起こるなど、ほんとうにいい雰囲気の舞台挨拶でした。
そういうところも、なんだかこの映画の延長のようで、ちょっと感動しちゃいました。
今日は参加できてよかったですー。
上のキメカットのちょっと前。夫婦っぽく腕を組みましょう、という取材陣のリクエストに応えて、こんな和やかムードに。
『ぐるりのこと。』
原作・脚本・編集・監督:橋口亮輔
出演:木村多江、リリー・フランキー、倍賞美津子、寺島進、安藤玉恵
シネマライズ、シネスイッチ銀座他全国ロードショー
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Posted at 02:18
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本日公開。トム・ケイリン監督のコメントも! 『美しすぎる母』 [2008年06月07日(土)]
今日から公開中のこちらの作品。
舞台は1946年のニューヨーク。貧しい家の出身ながら、その美貌で大富豪のベークランド家に嫁いだ女優のバーバラが、夫に捨てられ、行き場をなくして最愛の息子と住居を転々としながら、最後にはその息子に殺されてしまうというショッキングなストーリー。実際にあった事件をもとに作られたということが、さらに内容を衝撃的に見せています。
上流階級独特の雰囲気の中で起こる悲劇。怠惰で美しい生活や、同性愛や、母親殺し、といったキーワードがちりばめられたこの作品からは、ちょっとヴィスコンティの映画のような耽美的な雰囲気も感じられて、悲劇なのですが美しい。萩尾望都や竹宮恵子が描くマンガの世界に通じる世界、ともいえそう。
ニューヨークから、ロンドン、パリ、マジョルカ島と滞在先を転々と変えるのですが、どの邸宅も美しいし、ファッションも素敵。息子のアントニーが、イケメンという感じではないけれど、両親に振り回されて育てられたせいで、主体性のないお人形のような青年になっていく様子もちょっとゾクゾクします。演じているエディ・レッドメインの青白いソバカス顔が、役にぴったりでした。
でも、なんといってもこの作品で一番の魅力はジュリアン・ムーアの演技。
激しい気性と美貌で周囲を振り回しながら、結局、夫に捨てられ、上流階級の雰囲気にもなじめずに、孤立していく。そんな強さと狂気を持ったバーバラを熱演しています。ストーリーを読むと、結末にかけてはただショッキングですが、彼女の変遷を観ているとそれが自然なものに思えてくる。本当にすごい女優さんだなあと思います。
うーん、母と息子の関係って難しい……なんてことを考えさせられてしまうのですが、ここで監督のトム・ケイリンが4月に来日した時のインタビューの様子をちょっとご紹介。
この映画で一番描きたかったテーマについては、ひとこと「リミッツ・オブ・ラブ」と答えた監督。
「つまり、家族のうちにある愛の限界や、人間関係においての愛の限界を撮りたかった。バーバラは、貧しい家庭で育ち裕福な結婚をしたけれど、最終的には全てを失った。それは、自分をちゃんとつかんでおけなかったからだと思うんです」。
バーバラという女性については「ナルシストで怒りを内に持っていて、落ち着きがない人」と評する監督、ジュリアン・ムーアを起用した理由については「彼女なら役に必要な人間臭さや感情的な深みを伝えられると感じたから」と。
ジュリアン・ムーアは台本を渡すと1週間で引き受けてくれると連絡があったそう。
「ジュリアンは、物静かな役を演じることが多いので、バーバラ役はチャレンジだったと思うが、彼女は勇敢に挑んでくれた。空港のテイクなどは自分からいろいろ提案してくれたよ」。
たしかに、空港のシーンでのジュリアンには怨念のようなコワさが……。
デートで観るにはちょっとヘビーかもしれませんが、上流階級、美少年好き、耽美派好きのかたはぜひ!
『美しすぎる母』
監督:トム・ケイリン
出演:ジュリアン・ムーア、スティーヴン・ディレイン、エディ・レッドメイン
Bunkamura ル・シネマほか全国公開中
(c) Lace Curtain, Monfort Producciones and Celluloid Dreams Production
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この映画、実話がベース!? 『ラスベガスをぶっつぶせ』 [2008年06月03日(火)]
今日ご紹介するのも、公開中の作品、『ラスベガスをぶっつぶせ』。
見た目ハデですが、ここに映っている人はみんなMITの天才学生たち。
タイトルを聞いたときはコメディーかと思ったのですが、これはMIT(マサチューセッツ工科大学)に通う数学の天才学生たちが、ラスベガスのカジノに乗り込み、頭脳と記憶力を使ってブラックジャックというカードゲームで勝ち続けるという話。すごいのは、実際にあった話がベースだということ。配られたカードの数字を記憶しながら、残りのカードに何がでてくるかを予測する、「カードカウンティング」という方法を使うらしいのですが、私にはさーっぱり。でも、習得できるんだったら、運頼みのはずのギャンブルに必ず勝てる、となるわけですから、そりゃ稼ぎたくもなりますよね。
で、彼らの才能を見込んで、ラスベガスで勝てるように、その技術を教えて訓練していくMITの教授を演じるのが、ケヴィン・スペイシー。裏の顔がありそうな雰囲気をぷんぷん匂わせて登場。独特の存在感で物語を引っ張っていくのですが、本当にこういう人、いそうでコワいです。
ケヴィン・スペイシー演じる教授の秘密のゼミに参加するベン(左端)。このときは、真面目でちょっとダサ目の大学生だったのに……。
もともとは、女の子と遊ぶよりもロボット大会に出ることが一番の目標!みたいな真面目な秀才オタク系の青年だった主人公のベンが、ハーバード大学に進学するための学費を稼ぐためにイヤイヤ手を出した稼業。それがお金を手にしたとたんに、全身ブランドで固めて大変身。ダサい青年がどんどんカッコよくなっていくようすは、見ていてまぶしくて、ちょっと気持ちのいいもの。苦労していた学生だけに、ザクザク稼ぐシーンは気分爽快です。
とはいえやっぱり、必要以上のお金って本当に人生を狂わせるものだなと。大事なものを見失っちゃうわけです。
最後はどうなっちゃうのか……。意外な展開にドキドキしました。
『ラスベガスをぶっつぶせ』
監督:ロバート・ルケティック
製作・出演:ケヴィン・スペイシー
出演:ジム・スタージェス 、ケイト・ボスワース 、ローレンス・フィッシュバーン
有楽座ほか全国公開中
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ハッピー気分になるにはコレ 『幸せになるための27のドレス』 [2008年06月02日(月)]
ちょっと時間が空いてしまって、気づけば6月!
先週末もけっこうたくさん公開されたんですよね。ということで、公開中の要チェックの作品をご紹介します。
まずは、『幸せになるための27のドレス』。
これまでに27人の花嫁付添い人として他人の結婚の世話をしてきた、責任感があってお人よしの主人公ジェーン。いつか自分も幸せな結婚を、と密かに狙っている上司のジョージにアプローチするタイミングを逃しているうちに、美人でワガママなジェーンの妹テスがジョージにアプローチ、2人は急展開の後、結婚することに。それをジェーンは応援できるのか、それとも……というストーリー。
仕事ではしっかりモノで人望も厚いのに、恋愛には臆病、というタイプのジェーンと、女性の友達は少ないけど狙った男には積極的にアプローチできる妹・テス。どちらがモテるかといえば、やっぱりテスになっちゃうのが世の常。男はわかっちゃいない、と思う反面、人の幸せばかり応援していても幸せはやってこない、自分から幸せをつかみに行かなきゃ何も始まらないっていうのが、この作品にあるメッセージなのかなと思います。雑誌の特集でもありそうですけど、待ってるだけでは恋は始まらないってことなんですよね。
前半は、ただ結婚を夢見ているだけのジェーンが、後半ある事件をきっかけに、感情が爆発、それを機に一気に変わっていく。行き過ぎて人を傷つけたりもしていましたが、その流れも含めて共感できて、最後は気持ちよくハッピーになれました。
ところで「花嫁付添い人」というのは、新婦が結婚式の当日輝けるように、ホテルや式場のスタッフの代わりに新婦をよく知る家族や親しい友人がすべての手配を仕切ってあげるんだそう。そんな存在がいてくれたら本当に心強いと思いますが、ジェーンを見てるとめちゃくちゃ大変そう。それでもこういう習慣がちゃんと根付いているアメリカって、ちょっとうらやましいですね。
27のドレスを着るシーンも素敵です。付添い人を務めるのは大変そうですけど、ドレスを着る機会がたくさんあるのは、うらやましいー。
『幸せになるための27のドレス』
監督:アン・フレッチャー
出演:キャサリン・ハイグル、ジェームズ・マースデン、エドワード・バーンズ、マリン・アッカーマン
日比谷みゆき座ほか全国公開中
[c]2008 TWENTIETH CENTURY FOX
おすすめ映画の続きはまた明日!
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Posted at 02:22
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オンナ友達と
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