とある大茶人の「卒寿のお祝い」が社団法人日本ブライダル事業振興協会(BIA)主催でございました。
その先生は冠婚葬祭といえばこの方と言われるほどでして、北見家とは私の曾おじいさんの頃からのお付き合いがございまして、先生には小さな事から挨拶・言葉づかい・振る舞いなどと色々なことをご指導を頂いております。
学生時代は毎年ハワイでお会いして、プールで一緒に泳いだ楽しい思い出もありますが恥をかいた思い出も沢山あります。
高校生のときでした。ハワイで食事をご馳走して頂く事になり、私は一人で遊んでいたため直接お店に行ったのですが、もちろんハワイですからTシャツに短パンでビーチサンダルでした。するとそこは高級ホテルの日本料理屋で、私以外は正装(アロハ)でした。
茶の世界では畳の上を素足で歩くのはタブーです。清浄な茶室で素足により欲情を感じさせてしまうので、それを清浄な白で隠すのです。ですから、畳の上では白い足袋か白い靴下を必ず着用するのです。
当然そんなことは知らない学生時代です。男は素足でもいいと言われましても、一人でTシャツに短パンは恥ずかしく、家族からは「なんでそんな格好なんだ?」と言われ、さんざんでした。そのおかげで今があるのかも知れませんが、恥ずかしい思い出です。
そして、食事が終わり弥栄子先生にお礼を言いましたら、「畳の上での、お辞儀がまだ出来てないね。もっと、いろいろ経験して、それを身につけて、京都で修業してきなさい。」とお言葉を頂いたのは忘れることが出来ません。
この日のお祝いの会では先生の90年の歴史がビデオで名言集と共に流れました。その中で心にズシンときた言葉がありました。
「多忙中ほど、幸せな時間は無い」です。
会場では立礼でお茶を一服いただけます。先生の扇面に花入は熨斗の形に藤の花、きっと不二の花の思いでいけたのでしょう。
会場では私の幼なじみでもあるお孫さんと曾孫達と座談会しています。子連れで運転もあるので、ハワイのブレーカーズホテルのプールサイドでワインを飲んでいた学生時代のようにはいきませんが、私は一人でシャンパンを5・6杯とワインを4・5杯ほど頂いてしまいました。
これもすべて先生の90才パワーのおかげです。いつも感謝しております。
ではでは。