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京都での茶会 [2007年12月27日(木)]
 
京都の茶室・心猿庵にて母の還暦祝いの茶会がありました。京都の紅葉をゆっくりみるのは久々です。庭の紅葉も素晴らしい色づきですが、朝の法然院に行きますと、さらに素晴らしい色づきです。何とも言えない清らかな空気がいただけました。





少し急な坂を上り、目線を足下から正面に切り替えると、目の前にたたずむ茅葺屋根は、まさに仏へ至る道が続いている山門です。向こうに行くことで俗世を忘れることが出来るのでしょうが、そう言う訳にはいきません。門前、庭の掃除があるのですから……。





露地の青竹はすべて京都一の職人である山中工務店さんが手入れをしてくれます。心猿庵で茶事茶会となりますと山中工務店さんがいればホントに心強いです。今、茶室を造らしたら天下一と言える方です。

そして、菓子は緑庵です。





私は菓子の評価には自信がありまして、4〜5年前に「オブラ」という雑誌で和菓子ランキングの審査員をして一日に16個の菓子と18本の団子を食べた記録があるほどですから、菓子の味には喧しい方です。

緑庵の菓子はホント上品な味です。見栄え、味ともに上品です。お店でも求められるとのことですから、観光で京都に行ったときでもすぐに季節感のある菓子がいただけることはホントうれしいことです。是非、オススメします。





もちろん、懐石は喜多見です。裏千家14世家元淡々斎の還暦のお祝いに、夫人の清香院さまが考案した千歳盆を点心の器に見立ててお出ししました。今回の茶会に来ていただいたかたはお弟子さんと身内の方で、和やかな茶会でした。京都を家族で満喫できるいい時間でした。


来年の秋には是非、京都の紅葉を味わってみてください。
ではでは。

ネイルケア [2007年12月07日(金)]
 
発売中の『別冊淡交52号 香合』を少し手伝わせていただきました。表紙の美しい女性は『女のきもの道』でお馴染みの寺尾さんです。撮影が終わる頃にはかなり疲れて、笑顔が引きつっていましたが、とにかくモデルありがとうございました。




また、担当していただいた河村さん、カメラマンの与古田さんありがとうございました。

因みに私はこの本では手だけが写ってます。何気なく美しいオーラを出したつもりですので、探してみてください。雑誌やテレビで茶道となると手元がよくでるので、手入れは欠かせないのですが、茶道の稽古では自分の使った茶碗は自分で清めます。

ですから、洗い物は欠かせません。
ですからですから、手は荒れてしまいます。
ですからですからですから、ネイルケアーをしてもらうのですが……。
男がネイルサロンは行きづらいので、来てもらってます。






来ていただいているのは母のお弟子さんでネイルアーティストのサヤカさん。いろんなお弟子さんがいてありがたいです。感謝感謝。

しかし、しょっちゅう来てもらっているわけではないですよ。気になったときだけです。

年末の大掃除、自分磨きも忘れずに。
ではでは。

【今日のワイン】

コート・ド・ニュイ ヴィラージュ 2005
ジャイエ・ジル
フランス/ブルゴーニュ
ピノ・ノワール
グラス フッチェンロイター

「DVDではじまる茶道入門」ができました。 [2007年11月08日(木)]
 
このDVD制作の話がきまして、1年、名編集者と共に苦労を重ねてきまして、やっと完成いたしました。この制作に関わっていただいたスタッフ、デザイナー、モデルの方々には深く感謝いたします。

お茶の点前を「美しさ」という視線を柱に、このDVDを制作しました。是非ごらんになってください。



DVDではじめる茶道入門


よろしくお願いします。
ではでは。

酒に酔う花 [2007年10月31日(水)]
 
庭に酔芙蓉【スイフヨウ】が咲いています。朝、真っ白な花が夕方には真っ赤になります。その姿が酒に酔った姿と同じようであるため酔芙蓉と呼ばれています。

朝7時頃の様子です。


午後3時頃の様子です。日が暮れる頃には真っ赤な色でしぼんでしまいます。


茶席では位の高い花として重宝にされます。また、都内でも良く咲いております。住宅街を歩けば、壁から顔を出してることもあるでしょうから、気にしてみてください。気高さを感じるはずです。

花に負けじと私も酔います。

【今日のワイン】


化粧品を扱うお弟子さんから頂いたこのワインは
ボルドー赤 コート・ド・カスティヨン 2004


ボトルのスタイルに惚れますよ。

ではでは

許状式 [2007年10月26日(金)]
 
茶道には許状というモノがあります。簡単に言いますと茶道の資格ですが、「ここまでできました」という印ではなく「ここまでしていいですよ」という許しであります。茶道会館では毎年、秋に許状式を行います。

利休居士像の軸の前で、入門した方から順に許状を引き渡します。許状式の後には薄茶と点心を差し上げます。その頃には許状式の緊張感も消え、美味しいお茶とうれしい一献で満足している様子になるのも毎年恒例です。

茶席では許状式に似合う取り合わせを心がけました。茶杓は鵬雲斎大宗匠作で銘が一筋。花には桔梗を吉祥に掛け、水引を掛けるのも喜びのひとつです。


軸  鵬雲斎大宗匠筆 秋山風月深
花  秋明菊 桔梗 水引 萩 藤袴 河原撫子 芒
花入 時代手付籠



棚  淡々斎好寿棚
水指 秋草絵 嵐山焼
棗  淡々斎再好 徳風棗


点心 喜多見

点心は大徳寺縁高に煮物椀を大寄せの茶会と違い、ゆっくりと楽しんでいただけたと思います。



私は席中でお酒が頂けなかったので、許状式が終わってシャンパンを飲みました。グラスはロブマイヤーのバレリーナです。このグラスはどんなシャンパンも美味しさを倍にしてくれるグラスです。一度おためし下さい。

因みにシャンパンとは……
フランスのシャンパーニュ地方で作られた発泡性のワインが「シャンパーニュ」と名乗ることが許されています。それ以外の発泡性ワインは「スパークリングワイン」と呼ばれます。それを知っててもワインリストにシャンパーニュ地方以外のモノがシャンパンと書かれていても、知識を出さずにシャンパンと言うのがマナーですね。

ではでは

茶杓 [2007年10月12日(金)]
 
何を隠そう、北見家は芸術家の血が流れてまして、曾祖父・北見宗国は茶人であり高村光雲の弟子・北見米造の名で彫刻家・建築家の顔をもっていました。長野の善光寺にある仏像(どの仏像かわからないのですが裏に名前が彫ってあるらしく、いつか調べてみます)や文京区にある重要文化財・銅御殿を建てたことは北見家の自慢でもあります。

叔父は画家の北見隆。その妻も画家で絵本作家でもある北見葉胡。従兄弟は沖縄在住の彫刻家で吉田俊景、イラストレーターの吉田アリコ、他にも、美術・音楽系の学歴家族ばかりです。

そして一番才能があり、決して世の中に作品を出さないのは私・北見宗幸であります。その私が今年の夏に一つの作品を作りました。自分の中では、高村光雲が隣にいるつもりで削りまして、今までの中で最高のできでした。しかし、家族は認めてくれませんでした。父なんか鼻で笑い、手にも取りませんでした。いつかここで公開しますので、皆さんも評価をください。




ちなみにこれは集めた茶杓コレクションの一部です。
ぼんぼんさん
奥にあるのがシマウマ茶杓です。

【今日のワイン】


Ch. ド・シャングリーブ 2004
フランス/ボルドー/グラーヴ


ではでは。

『美しいキモノ』でお茶指導 [2007年09月05日(水)]
 
私がお茶の指導をした 『美しいキモノ』秋号が現在発売中です。指導させていたのは28ページ目の「茶会を楽しむきもの」です。是非お目通しください。

中でも42〜43ページはお気に入りです。全く茶道を知らないモデルさんですが、センスのいい方ばかりでよかったです。ここでは人差し指から肘までの線をまっすぐにすることをかなり意識しました。今回の『美しいキモノ』1ページ1ページがひとつの作品のようでうれしく思います。担当していただいた。西山さん、富澤さん、ありがとうございました。

最近見かける、お茶のポスターで湯のみ茶碗を手にしてるのがありますが、どうして、こんな指先で……。見てて、ついつい直したくなります。普段から、人の仕草を意識して「きれいな仕草」か意識することをオススメします。

そうそう、お茶つながりではないですが『お〜いお茶』の海老蔵さんのお父様、市川團十郎さんより、今年3月に受賞されたフランス芸術文化勲章(Chevalier dans l'Ordre des Arts et des lettre)のコマンドゥール(Commandeur)の内祝を頂戴いたしました。



金銀色紙散らしの綺麗な風呂敷でした。ありがとうございました。
ではでは。

京都の避暑地より [2007年08月18日(土)]
 
今、夏休みで京都に滞在しています。と言いましても稽古が夏休みというだけで原稿などの仕事は残っていまして、京都は法然院前にある我が家・心猿庵は原稿を書くのに最高の場所でもあります。

ここのところ、気温が40度だ何だと騒いでいますが、午前中は25度程度の避暑地です。五山送り火には2階の茶室から西賀茂船山の「船形」を目にすることができます。窓を開けて見ていれば冷房なしで済むほどの涼しさです。


心猿庵前にある「右 法然院 左 銀閣寺」の石碑の前で観光客が記念撮影してることもあります。


隣は元々、谷崎潤一郎の住まいでして、こんな時期であろうと筆も進んでいたことでしょう。私は原稿書くのに最高の場所といいながら、ついつい遊びにいってしまい原稿は進みません(編集さんすいません、締め切りには必ず間に合わせます)。

その家との間にある階段を降りますと「カフェテラッツァ」というカフェがあります。カフェのいいところは、アルコールがあることですね。朝ならモーニング、夜ならシャンパンをいただきに行きます。休みとはいえ、さすがに朝シャンはしません。ちなみに今朝はモーニングと夏限定ドリンク「利休」をいただきました。確か「Bar Radio」にカクテルで「利休」がありましたが、ここの「利休」はノンアルコールで、凍らした抹茶にミルクをかけて飲みます。



本来、「喫茶店」と謳う店にはアルコールはなく、「カフェ」と謳う店には必ずアルコールがおいてあるのでが、最近はそんなこと意識しないで、おしゃれに「カフェ」と使っているみたいで、店に入りガッカリすることも度々ありますが、ここにはシャンパンがハーフであり頼みやすいのでおすすめです。

ちなみにスタバにはアルコールがないので「スターバックス・コーヒー」。カフェと謳ってないです。さすがです。ホントは「エクセシオール・カフェ」のようにスパークリングでも置いてほしいですね。個人的にはラテはスタバしか飲めない、アルコールはどこでも飲める体質ですので、まぁ、小さな願いです。

その「カフェテラッツァ」は数年前、谷崎潤一郎の嫁で橋本関雪の孫である渡辺千萬子さんの店「アトリエ・ド・カフェ」でした。その当時、アルコールが置いてあったかどうかは記憶にありませんが、橋本関雪の妻である橋本よねの寄付によって植えられた関雪桜たちは、その当時と代わらず目にできます。

ぜひ、真夏の「哲学の道」を歩いてほしいです。ホントに桜が涼しく感じますよ。
ではでは。

目指すは「美しい仕草」 [2007年08月17日(金)]
 
はじめまして、北見宗幸(キタミソウコウ)です。ひょんなことからcafeglobeで連載をはじめることとなりました。職業欄には茶道家、茶人などと書くのですが、わかりやすく言うとお茶の先生をしています。職業がお茶の先生といいましても、弟子は家族のようなものですから仕事という感覚はほとんど無く、私にとって教えることは生活の一部です。

そもそも茶道は生活の一部と言われています。客が来たら「もてなす」。これは日常にあることです。その「もてなし」方にも色々あり、それを身に付けるために稽古する。これは大切なことです。

ひと昔前、茶道は花嫁修業のひとつなんて言われていました。“女性であれば茶道をたしなむことは当たり前”といった時代背景。その当時は、茶道を身につけることが花嫁修業ではなく、習っていることが花嫁の条件だったのでしょう。

ここ最近、茶道を習う女性が急激に増えてきましたが、花嫁修業はホンの一握り、ほとんどの人は1つの資格を取るような感覚で稽古を初めますね。茶道を習うことで、いくつもの点前と、日本文化、教養、「もてなし」を身に付けることができます。だいたい、1年ほど休まずに稽古に励めば、振り返ると自分自身が様々な形で向上していることに気づくはずです。その中で知らず知らずに女性が身に付けることができるのは「美しい所作」。


お茶室の庭などでよく見られる「つくばい」も、元々はお茶をいただくまえに「つくばって」(しゃがんで)手と口を清めたことが由来と言われます。

男でありながら「美しい所作」→「美しい仕草」にこだわると、そっち系なんて見られるのですが、そんな気は無いので、あしからず。基本的にマナー・作法・礼法の先生は「お前のシャベリと顔がマナー違反だろ!」ってタイプが多いですが、私もその1人です。さらにあしからず。

テレビや雑誌で茶道の指導をしますとまったく茶道をしてない女優さん、モデルさんをいかに流暢な点前に見せるかが勝負です。どんなに才能のある女優さんでも、茶道の経験無くリハーサル2、3回で点前することなんて絶対無理! それをカバーするのに1番いいのは「美しい仕草」でした。「美しい仕草」に見る側は騙される訳です。

そんな「美しい仕草」を日常でも使えるように、このブログで伝授していきたいと思います。最終的に「美しい仕草」が「もてなし」つながりますので楽しみにしてて下さい。その他にも日本の衣・食・住や日常生活も書き込んでいきますのでよろしくお願いします。

ではでは。

プロフィール
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北見宗幸
社団法人茶道文化振興会講師。みやび流和装道マナー部師範。高田馬場で昭和25年から続く「茶道会館」でお茶の稽古や茶会を催すほか、テレビ、雑誌などでも幅広く茶道の指導を行う。『はじめての茶の湯―茶道の基本がよくわかる』(成美堂出版)監修。
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はじめての茶の湯―茶道の基本がよくわかる (和のお稽古BOOK)

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