一服のもてなし

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初午 [2008年02月12日(火)]
 
2月12日は初午(はつうま)です。
初午(はつうま)は、2月の最初の午の日をいいまして、その年の豊作祈願をするのです。

初午の前日ですが京都・伏見稲荷に行ってきました。息は白くても日差しは暖かくお参りするにはとても心地よい天候でした。伏見稲荷までの参道は屋台が並びとても賑やかですが、境内に入ると誰もが深々と鳥居に吸い込まれていきます。いつ来ても不思議な空間です。



次の日、初午当日は障子を開けると幸いにも雨が降ってました。昔から初午に雨が降らない年は火事が多いといいます。消防署の方は安心していることでしょう。「午」は五行で火を表すので古くから消防団員が火の用心を呼びかけ、火の用心のお札を配る風習も各地には残ってるようです。

ところで、お参りの時にお賽銭と願い事に何か意識はありますか?
この日に同席した淡路島の坊さまにお賽銭をいくら差し上げたか伺うと「宗教の違いから答えられない」とのことでしたが、私はお賽銭に拘りがあります。

まず、十円は遠縁(とおえん)だからダメ。
二十円で二重に縁(にじゅうにえん)があるように
四十五円で始終御縁(しじゅうごえん)があるように
百円で飛躍に縁(ひやくにえん)があるように
五百円で御飛躍に縁(ごひやくにえん)があるように
千五円で遷延と御縁(せんえん[長引くの意]とごえん)があるように
五万五円で御満と御縁(ごまんとごえん)があるようになどと意識してます。(このうちどれかは言いませんが)

そして願い事はしません。頭を下げて「ありがとうございます。」と感謝をしております。

伏見稲荷にお参りする人の多くの方は「商売繁盛」を願うようですが、日本人は農耕民族ですから本来は「五穀豊穣」「豊作祈願」を願います。豊作を願うことですべてにつながるからです。


五穀(米・麦・粟・豆・黍[きび])が豊作の為には家族共に健康でなければならない。

「無病息災」「家内安全」「交通安全」

豊作であればそれらが売れる。

「商売繁盛」

それが次の代へ続くように心がける

「恋愛成就」「安産祈願」「子宝祈願」「学業成就」
とつながります。


ただ単に「豊作祈願」といいましても恋愛・学業・仕事の豊作でもあるのです。初詣だけでなく、初午もお参りしましょう。また、2月17日・祈年祭(きねんさい)24日・二の午(にのうま)3月7日・三の午(さんのうま)とありますから、近所の神社に足を運んでみてはいかがですか?

ついでですが、ご存じ十二支(じゅうにし)は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥であり、
十干(じっかん)の甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸と組み合わせて暦をあらわします。

年の他に月・日・時刻・方位も表します。例えば午(うま)の時刻は昼の12時を間にした2時間を指します。ですから「正午」といいます。何気なく使う日本語にもおもしろい意味がありますね。

ではでは。



【今日のワイン】


コレクション プリベ マルゴー 1997
フランス/ボルドー
カベルネ・ソーヴィニヨン主体
☆★★★★

プロフィール
プロフィール
北見宗幸
社団法人茶道文化振興会講師。みやび流和装道マナー部師範。高田馬場で昭和25年から続く「茶道会館」でお茶の稽古や茶会を催すほか、テレビ、雑誌などでも幅広く茶道の指導を行う。『はじめての茶の湯―茶道の基本がよくわかる』(成美堂出版)監修。
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