一服のもてなし

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抹茶シフォン [2008年04月02日(水)]
 
ここ最近、京都は宇治茶の名のある詰を抹茶以外の商品で目にすることが多くあります。多分、サントリーの伊右衛門が出たころからですね。私たち茶道で抹茶を使うモノに取りまして福寿園の名は良く耳にしてきましたが、ペットボトルの伊右衛門で福寿園と初めて聞いたときは驚きました。今では買い物に行けば伊右衛門を優先にしてしまいます。





もともとあったのかも知れまっせんが、京都の編集者の方からおみやげで頂きました抹茶シフォンも京都で名のある詰の中村藤吉の製でして、私だけでなく家族皆が初めて目にしました。口にいたしましたら抹茶の香りは格別でして、普段、抹茶味と言えば甘みがありその中にほろ苦さがあるのですが、このシフォンケーキはほろ苦さの中に甘さがある感じで本来の抹茶と言えます。




茶道では一保堂、伊藤園、小山園といった茶の製造元を「詰(つめ)」と呼びます。名のある茶師は最高の茶の葉を最上の状態で茶壺に詰めることから、「詰」と呼ばれましたが、茶事・茶会の客で一番最後に付く末客も同じく「詰」と呼びます。

茶壺の口を切り中から茶の葉を出し、その葉茶を茶臼でひき、挽きたての茶で客をもてなす「口切りの茶事」は茶の湯で最高位とも言われる茶事です。古くはこの末客に付くのが茶師だったそうで、亭主の補助役として席中にいるといった背景から、末客も「詰」と呼ばれているのです。

是非、このシフォンケーキ試して、苦みの中の甘みを感じて下さい。ただ甘い抹茶はダメですよ。詰めが甘いのです。

ではでは。

【今日のワイン】

 
ドメーヌ・アレット・ロワイエ・ジラルダン
ボーヌ・1er・クロ・デ・ムーシュ 2001
フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ/
ピノ・ノワール
☆☆☆★★
Posted at 10:06 | 菓子の話 | この記事のURL

プロフィール
プロフィール
北見宗幸
社団法人茶道文化振興会講師。みやび流和装道マナー部師範。高田馬場で昭和25年から続く「茶道会館」でお茶の稽古や茶会を催すほか、テレビ、雑誌などでも幅広く茶道の指導を行う。『はじめての茶の湯―茶道の基本がよくわかる』(成美堂出版)監修。
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