一服のもてなし

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麻生祐未さんと美対談しました。 [2008年03月28日(金)]
 
「華音」2008 Spring Vol.10に麻生祐未さんとの対談がでてます。

是非、お目通しして下さい。





撮影の時は女性の美しさについて楽しくお話しさせて頂きました。美しさの演出や西洋の美意識まで麻生さんの美しさの秘訣を聞けたことはとてもありがたいことです。私が美しくなる訳ではないですが、撮影で女性を美しく表現させるポイントはホント奥が深いのです。麻生さんに伺った秘訣はこれから役に立て行きたいと思います。そのうち皆さんにもブログでその秘訣を書きつづりますね。



本には出て無いですが床に掛かっている軸は「白圭尚可磨」
白圭も尚磨く可しと読みます。


この「華音」2008 Spring Vol.10でも女性の美しさについて語ってますので、是非是非見て下さい。

また、「LIFEwork 第4号 100人のライフワーク」では現代の茶の湯について語ってます。そちらにもお目通ししてみて下さい。

ではでは。

美味しさを引き立てる器達 [2008年03月21日(金)]
 
朝・昼・晩の食事に使われる食器にはこだわりがあります。
我が家は古い家なので食器棚にある器は客には出しずらい傷だらけのモノやどこかの記念品と重ねていてもバラバラです。皆さんの家もそんなですか?

そんな家族との食卓ですが、私はこっそり食器を机の下に隠してまして、いざと云うときに使ってます。ホントはいつも夜の稽古が終わり毎日のように晩酌で使ってます。

日常使う食器は、もしかしたら一生使うかも知れません。流行っているから、かわいいから、安いからといって簡単に求めるより慎重に選んだ方がいいと思います。

食の美味しさを引き立てるのは器の仕事で、それが食の楽しさになるのですから、予算より少し高くても我慢してみてはいかがですか?長いつきあいになりそうですから。


瀬戸唐津で織部の雰囲気を持っているこの器は、小原淳子作




一つは割れてしまい9客になってしまいましたが、どんなに酔っても丁寧に片付けることに気を遣ってます。毎回使うときには絵柄と食材を取り合わせることで、食が楽しめ、さらに美味しい訳です。

小皿は食卓の脇役ですから味がある器を選ぶのがポイントですね。

ではでは。

【今日のワイン】



桜餅 [2008年03月19日(水)]
 
この時期に頂くお菓子で一番季節感を感じるのはやっぱり桜餅ですね。

毎年この時期には、同じ新宿で昔からなじみである日本一高い饅頭屋の花園饅頭が桜餅を届けてくれます。中の餡はとても柔らかく、口に入れた瞬間とろける感じで、桜の葉に巻かれているため出来たての雰囲気がいつまで持つずくのも喜びですね。





花園饅頭は石川県から東京に出てきているので関東風の桜餅です。


桜餅は関東と関西で形が違います。関東は長命寺餅という餅をクレープのように巻いた形で、関西は道明寺粉で饅頭のように餡を包んだ形です。葉はともに大島桜を塩漬けにしたもので、関東は葉を外して頂き、関西は葉ごと頂くことが多いようです。

皆さんは、いかがしてますか?この時期は桜のおやつで楽しんでみてください。

ついでですが、その「おやつ」の意味はご存じですか?「お八」のことで江戸時代の和時計で八つ未の刻を指します。和時計は1日を24等分した時刻をいい、現代の時計では午後2時前後ですね。朝と夜の一日二食の生活で八つ時に軽く食べる習慣から「おやつ」となったようです。

今は一日三食が普通ですから「おやつ」は余分かも知れませんね。我が家は「おやつ」と晩酌入れて一日五食かも知れません。気をつけます。

ではでは。

【今日のワイン】

Ch.デュ・テルトル1997
フランス/マルゴー/第5級
カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー/カベルネ・フラン
☆☆☆★★
Posted at 05:22 | 菓子の話 | この記事のURL

ひなまつり その2 [2008年03月12日(水)]
 
せっかくですので、ひなまつりの料理も上げときます。代表的なモノはちらし寿司と蛤のうしお汁ですね。蛤(ハマグリ)は古くから女の子の美徳と同じ貝の殻しかかみ合わない事から貞節を意味するものとしてあるモノで使われていますが、ちらし寿司は江戸時代からです。




蓮(ハス)・・・・・見通しのよい人生。
豆(マメ)・・・・・健康でマメに働くように。
筍(タケノコ)・・・すくすくとまっすぐ育つように。
椎茸(シイタケ)・・運開くように。
干瓢(カンピョウ)・「ふくべ」とも言われ「福を呼ぶべ」にちなんで。
鯛(タイ)・・・・・神饌であり、めでたいの意から。
鰤(ブリ)・・・・・出世魚
鱸(スズキ)・・・・出世魚
鰹(カツオ)・・・・「勝男」にちなんで。
鰈(カレイ)・・・・華麗の響きから
海老(エビ)・・・・お節の時とは違い、生命の赤を表します。

これらの縁起を担いだ食材と彩りのある食材を盛りつけ、それらの寿を司ると言う訳です。





白酒も厄除けの意味を持つのですが、江戸の始まりで歴史は浅く、中国では桃の花を酒に浮かべ楽しんだそうです。我が家では子供が白酒をお湯で薄めて、大人は桃酒でした。

「三月三日は、うらうらとのどかに照りたる。桃の花のいまさきはじむる。」と枕草子にあります。雛の便りは春の兆しを知らせる便りでもありますね。

ではでは。

ひなまつり その1 [2008年03月07日(金)]
 
3月3日は雛祭り、上巳の節句です。

三月弥生は雛月に入ると女の子の成長を祝う雛祭りの話題でひとしきり賑わいます。
三月上旬の巳の日であるから上巳(じょうし)の節句と呼ばれ、桃の花が咲く季節であることから、桃の節句とも呼ばれるています。

女の子が産まれて初めての節句の初節句には嫁方の親が孫の身代わりに人形が穢れ・災い・不浄を受け継ぐ様にという思いが込めて雛人形を贈ります。

我が家は今年が初節句でして、奈良の一刀彫りのひな人形を頂きました。大きいひな壇ですと床の間いっぱいになってしまいますが茶室の書院に飾ることが出来るほどの大きさが茶家にとってはうれしいですね。




古く中国では三月の最初の巳の日に、川で身を清め穢れ・災い・不浄を祓い清める上巳の祓(じょうしのはらえ)と言う儀式が、日本では紙の人形(ひとがた)で体をなでて穢れを移し、川や海に流して災厄を祓う祭礼の流し雛の形となり、平安時代から宮中の子女の人形遊びで、「源氏物語」や「枕草子」などにもでてくる「ひいなあそび」と重なり雛祭りとなった考えられます。

雛人形と共に飾られる桃の花は魔除けの意味を持っており、神仏行事で使われる卯槌・卯杖・桃弓も桃の木で出来ているように桃は神憑った木として重宝されてます。桃が絡み鬼を退治する逸話や、桃を頂き仙人や長命になる逸話と沢山あります。

桃の花の時期だから飾るのではなく、そこには深い意味があったのです。

ひな祭りにちなんだ菓子にも様々な意味があります。茶菓子で欠かせないのは「引千切」です。引千切(ひちぎり)とは宮中で餅を丸める手間を惜しんで引きちぎったのが始まりと言われるています。また、古く言われるのは、人は女性から引きちぎられて産まれ、阿古屋(あこや)貝を型取り女の性の形を意味するとも言われています。女の子の節句だけに後者の説がふさわしいと考えられます。


ひな祭りの週は稽古の菓子も引千切(ひちぎり)です。


餅はよもぎ餅を使います。その香りが邪気を祓う厄除けの意味から使うのです。

よもぎは菱餅にも使われます。菱餅は五色・三色とあり、五色の菱餅は茶色・黄色・緑・白・赤の順で、土から芽が出て葉が伸び、茎が伸び、花が咲く順を彩り、成長を願っています。三色は緑・白・赤の順で、緑はよもぎで出し健康を意味する大地を表し、白は菱の実で出し清浄を意味しする雪を表し、赤はクチナシで出し魔除けを意味する桃を表しています。また、地方により色の順序・意味と違うようで七色の菱餅もあるそうです。

形が菱形なのは、古くは菱の実を食べると長寿になるといわれ、菱そのものも繁殖力の強い水草で子孫繁栄を願い象られています。

何気なく飾られているモノですが、これまた深い意味がありますね。


お弟子さんに頂いたたねやの菓子には、箸が付いておりました。古く、ひな飾りに箸を供えていることが多かったそうで、おひな様の食事や菓子を頂く際に箸の持ち方を習うためだったそうです。




ではでは。


【今日のワイン】



シャブリ・1er・レ・リス [2005] ドミニク・ローラン
フランス/ブルゴーニュ・白
シャルドネ
☆☆☆★★

美酒美食「ヴィオニス」 [2008年03月05日(水)]
 
2007年のワイン茶会でご一緒したソムリエ阿部誠さんよりご案内を頂きまして、久々にワイン三昧してきました。ワインは毎日のように飲んでいるのですが、何種類ものワインを飲み比べながら頂くことは滅多にないので、二日前から禁酒して襟を正してネクタイ緩めて行きました。

銀座にある"ヴェー." ド ビストロ ヴィオニスは普段320種類のフランスワインと、洗練を加えたフランス郷土料理が頂けるお店ですが、今回は「土地のワインと料理:マリアージュの会」というイベントの第一回目でした。そして土地は「アルザス」でした。




アルザスはフランスとドイツの境で、歴史ではフランス領土とドイツ領土を何度か繰り返して来ましたが、食文化と宗教はいくら国境線を作ろうと変えられないモノであります。シュークルートをポトフに変える。プロテスタントをカトリックに変える。それは難しいことだと思います。

国境線を越えていつもの教会に行く、教会の側にはワインがあり、そのワインに合う食材、調理方法がある。アルザスには足を踏み入れたことはありませんが、そのマリアージュをヴィオニスで堪能できました。





ワインは7種類+α

NM Cremant d'Alsace / Meyer Fonné

玉ネギのタルト

2006 Kritt Pinot Blanc / Marc KREYDENWEISS
2005 Muscat Réserve / Pierre SPARR
2004 Riesling Les Elements / Bott GEYL

ウサギのジュレ寄せ

2005 Sylvaner / Albert BOXLER
2003 Pinot Auxerrois Vieilles Vignes / Paul BLANCK
1999 Gewurztraminer Grand Cru / Louis SIPP

桜鱒のシュークルート

1998 Gewurztraminer Grand Cru / Louis SIPP

クグロフ


これだけの充実した中身でありながら、ゆっくりゆったりと味わえる空間はとてもエレガントな気分を味わうことができ、阿部誠さんの素晴らしいサービス、スタッフの気配りで、大変良い「もてなし」の心も頂きました。是非皆さんも行かれてみてはいかがですか。

ではでは。
Posted at 10:38 | 美酒美食 | この記事のURL

プロフィール
プロフィール
北見宗幸
社団法人茶道文化振興会講師。みやび流和装道マナー部師範。高田馬場で昭和25年から続く「茶道会館」でお茶の稽古や茶会を催すほか、テレビ、雑誌などでも幅広く茶道の指導を行う。『はじめての茶の湯―茶道の基本がよくわかる』(成美堂出版)監修。
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