昼も夜も芝居づけ

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東宝版『RENT(レント)』キャスト発表 [2008年03月08日(土)]
 
ついについに発表になりましたね、東宝版の『RENT』のキャストが。
と、こんなことを書いても、『RENT』ファンでなければ何てことのないニュースだと思いますが、『RENT』ファンの私にとっては、かなり大きな出来事。

その理由をきちんと書けば長くなってしまいますが……
簡単に言ってしまえば、過去に素晴らしい日本版『RENT』を観てしまったがゆえに、以前の『RENT』を制作していた会社ではなく、今回から東宝という大会社が制作するという事実を知った時のショックが強かったんですよね。
これはただ、制作する会社が変わったということではなく、過去の日本版『RENT』をもう二度と観ることができないという事実が確定してしまったということ。

まあ、二度と観られない、というのは舞台というものの宿命ではありますが、それでもなお、あのマーク(主人公の名前、ね)を、あのロジャーを、観ることができないんだと思うと、本当に残念。
そう思ってしまうくらいに、初めて観たこの作品の衝撃がすごかったんです。

まあ、そんなことを悔やんでも仕方がなく、とにもかくにも、新キャストなのです。
ざっと書くと、映像作家をめざしている主人公(というか狂言回し的役割)のマークは、森山未來さん。
マークの同居人で、エイズで恋人を失い、自らもエイズに冒されているミュージシャン・ロジャーをK(韓国出身のミュージシャン、ですよね)とRyohei(ミュージシャン)。
コリンズを米倉利紀さん(90年代にヒット曲を連発、現在はシンガーソングライターとして活躍するアーティスト)……などなど。

東宝制作舞台の常連キャストを起用した作品になってしまうんではないか、と『RENT』ファン誰もが危惧していた事態にはならず、基本的にはミュージシャン中心のキャスティング。
これは初演の日本版と同じように、あの曲を表現できる人々をまず大事にしたキャスティングだということなのでしょう。
まあ、まだまだ何も始まっていないので、なんとも言えませんけれど、東宝のプロデューサーさんの真摯な姿勢は感じられると思います。
もう、あの時の『RENT』は観られないのだから、新しいキャストが素晴らしいものを作ってくれることを期待しています。

今回、演出も新しくなり、振付けも辻本知彦さんが担当(以前、DIAMOND★DOGSに在籍、その後、金森穣さんのNoismに参加していたコンテンポラリーダンサーです)。
まったく違う演出になるはずです。
これまでにだって、過去の名作が新しい演出でまたその魅力を吹き返してきたように、新しい『RENT』の魅力を発見できる作品になることを期待しております。

「おっと」と思ったので書き加え、を少し。
3月8日放送のドラマ『ロス:タイム:ライフ』のココリコ・田中さんが出演する回で、クライマックスに『Seasons of Love』流れてましたねー。
しかも、歌入りのまま。
主題歌でもないのに歌入りで使われているなんて、監督さんはもしや『RENT』ファン? なんて思ってしまいました。

東宝『RENT』のHP:http://www.tohostage.com/rent/index.html

安田章大(関ジャニ∞)エンターテインメントショウ『818』東京グローブ座 [2008年02月10日(日)]
 
昨年ぐらいからぐいぐいと露出度が増えている関ジャニ∞。
とはいえ、安田章大くんというとまだまだ「?」の方もいるかもしれませんね。
まあ、単独でドラマに出る機会もあまりない彼ですし、私も正直、ひとりで舞台なんてできるのかな?と思っていたんですが、これがなかなかに芸達者でびっくり。
ギターが上手い、というのは知ってましたけど、じつはアレもコレもできるマルチな人だったんだな、と感心の連続でありました。

「何か大きなことを成し遂げよう」と希望を胸に上京してきた青年。
しかし、何をやったらいいのか、何ができるのかわからないまま日々が過ぎていきます。
そんなある日、道端でストリートミュージシャンに出会い、その彼から「幸せになれる何かを探せ」と助言されます。
それが何かがわからないまま、次に彼が出会ったのはオカマのアートパフォーマー。
彼は「あなたのオリジナル、世界にひとつだけしかないものが必要」だと説かれます。
そして最後に彼が出会ったのが、ストリートダンサー。
彼の言葉は、「自分という見えないモノを表現できるもの」を探せというもの。
そして青年が見つけた夢とは……。

主人公の青年はもちろん、ちょっとナルシスティックなミュージシャンも、おネエ言葉のアーティストも、クールなダンサーも、安田くんが演じるという一人4役の大奮闘。
なんといっても出色は、ナルシスティックなミュージシャン役。
これが……結構ハマってるんですよ。

安田くんというとカワイイキャラ、マスコット的存在、イジられキャラというイメージだけど、これがカッコいいんですわ。
ああ、いまさらだけど、ジャニーズなんだなぁとしみじみ(大変に失礼!)。
いつもの頑張り過ぎて空回っている感じは一切なく、余裕を見せる演技。
こういう方向もできたんだね、と、あらためて彼のマルチぶりを実感。

しかも、舞台上でギターを抱えて客席のリクエストに応えて即興演奏したり、本当にライブで絵を書いたり、もちろんダンスも存分に披露。
そのどれもが、素人の趣味、と呼ぶには申し訳ないくらいのうまさなんですね。
丸山君のソロ曲『MAGIC WORD〜僕なりの…』を歌ったりもするんだけど、ギターだけじゃなく歌もさ、うまいのよ。
これは、ファンじゃなくともちょっと感心しますわな。

そうそう、グッズも今回、彼がデザインしているとのことなのだけれど、こちらがまたなかなかにカワイイ。
個人的には、タンクトップとパンツのセットアップが好みでした。
ちょっと、私が好きなJuona de Arco(ホォアナデアルコ)みたいな雰囲気。
マルチカラーのレッグウォーマーも遠目で見ただけだけど可愛かった。

まあそんなんこんなんで、安田くんの器用さをたっぷりと堪能できるショーでした。
こんなにいろんなことできるんだから、ほかのお仕事やらせてもらえるといーなーと他人事ながらに思った次第。

東京公演は、2月20日(水)まで。
2月23日(土)〜26日(火)は、大阪厚生年金会館芸術ホールにて。

五反田団・前田司郎さん、第52回岸田國士戯曲賞受賞 [2008年01月30日(水)]
 
発表から数日経ってしまいましたが、五反田団の前田司郎さんが岸田戯曲賞を受賞されましたね。
これまでにも何度かノミネートはされていたのですが、受賞は今回が初めて。
もしかしたら、ご本人自体も驚かれているかもしれませんね。

今回、受賞した戯曲は「生きてるものはいないのか」。
このお芝居についての感想は、以前のブログをご覧いただくとして……

前田さんの作品って、モラトリアムな世界を描いたものが多く、展開もゆるゆるとしているんですね。
なんというか、あちこちに思考が飛ぶ独り言のような雰囲気というか。
でも、じつは意外と恣意的にゆる〜い感じを演出しているんだと思います。
敢えて小劇場演劇的なゆるさを作品に入れ込んで、どこか俯瞰した目線で見ている感じ。
大劇場、じゃない小劇場での演劇でやる意味というものを持っているのかもしれませんねー。

そんな前田さんですが、今年は新国立劇場で白井晃さん演出で舞台が上演されるのもあるし、今回の岸田賞の受賞で活動もどんどん大きくなっていきそうな予感。
これまでドメスティックというか、マイノリティな芝居を作ってきた前田さんの作品が、こうやってメジャーになっていくことでどう変わってくるのか、楽しみでもあり、心配でもあり、興味津々。

とにもかくにも、前田さん受賞おめでとうございますー。
この勢いで、小説も三島賞、芥川賞、獲得しちゃってください。

前田司郎さんが主宰する五反田団のHP:http://www.uranus.dti.ne.jp/〜gotannda/

渋谷すばる&村上信五『未定壱』東京グローブ座 [2008年01月29日(火)]
 
関ジャニ∞の2人が、なんと8年がかりで温め続けていた企画、とのこと。
お芝居、というよりは、2人のコント集といった感じ。
構成協力として大堀光威さんが参加しておりましたが(大堀さんが出演した舞台のレビューはこちら)、基本的に作・演出・構成は2人がやっているとのこと。
おもには渋谷くんが主導して作っていったようですね。

もちろん、客席の大半は彼らのファンですから、彼らの一挙手一投足に歓声が上がるし、笑いも出る。
でも、それをすべて見越した上で、かなり恣意的に作られている感がありました。
ただただふたりが楽しーい、というだけじゃなくて、ファンを喜ばせるツボを知っていて盛り込んでいるんですよねー。
ふたりとも、何気ない感じを装っていながら、結構な策士です(笑)。

内容全部をここに載せちゃうと、たぶん楽しめない作品だと思うので敢えて書きませんが……
個人的には、冒頭の楽屋シーンでの2人のやりとりがよかった。
互いに互いの携帯にかかってきた電話に牽制し合う場面とか、舞台のクオリティを上げようと必死に話し合いしたがるすばるくんと、「いまのままでええんちゃう」と受け流す村上くん。
きっと普段の2人もこんな感じなんだろうなー。
本当にバックステージを覗いているようで、楽しかったです。

笑いながらも意外に感動作品でもあり、客席に下りて客いじりをする場面あり、毎日即興で作るコントあり、結構内容満載でした。
エンディングが終わってからも、挨拶に出てきた2人のトークでおよそ数十分。
こちらの内容は、といえば、私が行った日は、いま都内でホテル生活を送っている2人がよく行く近くの喫茶店の話題。
喫茶店にいる間に、お腹の調子が悪くなり、トイレに行きたいけど行けないすばるくんの逡巡と、諦めてホテルに戻ろうと店を出たところで、笑顔で立っている村上くんのノー天気さぶりが見えるようでクスクス。
フリートークがおもしろいアイドルは、やっぱり強いですねぇ。

舞台はフリートークを含めて約3時間ですが、ロビーで、2人がこのために制作した映像を流していたりと、かなりサービス心旺盛。
こういうサービス精神は、見習うべきところがあると思います。

東京グローブ座での公演は、2月3日(日)まで。
当日券があるようです(抽選みたいですが)
大阪公演は、2月9日(土)〜15日(金)まで、シアタードラマシティにて。

香川県・金丸座に行ってきました [2008年01月23日(水)]
 
突然ですが、芝居も観ずに四国に行ってきましたー。

四国というとなんとなく温かいイメージがあったのですが、
これがまた、天気が悪くて……寒かった。

ちなみに、写真はピンボケですが金刀比羅宮。
現在、『金刀比羅宮 書院の美 〜 応挙・若冲・岸岱から田窪まで〜』展が開催されており、普段は非公開の奥書院まで入ることが可能とあって大興奮。
円山応挙が襖絵を描いた「鶴之間」「虎之間」「七賢之間」「上段之間」「山水之間」、伊藤若冲が手がけた「花丸図」など、実際に室内に入って拝見することができました。
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森田剛・主演 劇団☆新感線プロデュース『いのうえ歌舞伎☆號 IZO』青山劇場 [2008年01月19日(土)]
 
演出家のいのうえひでのりさんが、『荒神〜Arajinn〜』に主演したV6の森田剛さんありきで企画したのが今作。
森田剛さんって、いつもどこかあやうげな雰囲気というか、どこかいまの自分に満足しきれない雰囲気を感じさせる人。
いのうえさんの言葉を借りれば「居心地が悪そう」というか「自分の居場所を探している感じ」。そうそう、なんだか所在なげなんですよね。

そんな森田さんが纏っている空気と岡田以蔵という幕末の実在の人物とがシンクロして、なんだか妙に哀しくて切ない舞台でした。

正直、劇団☆新感線らしい壮大さを感じさせるエンターテインメントを期待している人は、ちょっと肩透かしを食うかもしれません。
間違いなく、今回の作品は、新感線の見せ場でもあるチャンバラも音楽も演出の味付けにすぎない、まさにこれは人間ドラマ。

今回、脚本をグリングの青木豪さんが手がけているというのが大きいんでしょうね。
青木さんは、日常のなかで起こる小さな事件から、人間の心の機微を丁寧に丁寧に描く人。
座付き作家である中島かずきさんが描くような、いわゆる新感線的な盛り上げ方や、新感線的美徳に溢れたキメセリフとは違う。気持ちが溢れに溢れて吐露される心の叫びに近い。
今回の岡田以蔵という題材には、そういう青木さんらしい言葉がぴったりとハマって心に響きました。
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謹賀新年 [2008年01月01日(火)]
 
皆様、あけましておめでとうございます。

昨年は、私の拙いブログにお付き合いいただきまして
誠にありがとうございます。

2007年は、師走になってクオリティの高い作品をいくつも拝見し、
あらためて「演劇っておもしろい!」と実感させていただきました。
2008年も、すでにおもしろそうな作品が続々とラインナップ中ですよね。
楽しみにしております。

皆様、なかなか更新しないと評判のブログではありますが、
今年も長い目でお付き合いいただければと思っております。


↑いまさらですが、写真をアップしてみました。
 お正月は出不精満開で、実家の窓から(笑)。
 裏の家とか写ってるし……ま、でも御利益、ってことで。

平成二十年 元旦    望月リサ拝

横山裕『横山YOUがやっちゃいますコンサート』大阪松竹座 [2007年12月23日(日)]
 
関ジャニ∞(エイト)、横山君の初のソロコンサートです。
47都道府県ツアーで東京ドーム公演までやったのに、まさかまさかの1000人規模の大阪松竹座でのライブなんて、ちょっと(すごく?)得した気分。

写真は歌舞伎公演をやっている同じ会場とは思えない華やかなエントランスの大阪松竹座。
ブルーを基調としたイルミネーションと、文字が流れる電光掲示板で気分を盛り上げてくれておりました(ちなみにコンサート終了直後は人の流れがすごくて、この写真は後で撮影にに行ってきたもの)。

横山君といえば、やっぱりトークやコントのイメージがあるので、正直、コンサートで何をやるのかな〜と思っていたのですが、いやいやこれが、歌うわ踊るわ聴かせるわ盛りだくさん。
7人でのコンサートではあまり見ないくらい踊っていて、やっぱりというか、当然というか、ジャニーズなんだなぁ〜と思った次第。
カッコいい姿も、かわいい姿も、クールな姿も、おちゃらけた姿も、オモシロもしっとりも、いろんな顔が見られて、いや本当に楽しかったー。
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岩崎宏美コンサート『LIVE 2007 Life+(プラス)』東京国際フォーラム [2007年10月07日(日)]
 
ここに書くべきかちょっと迷ったのですが、あまりに感動したのでやっぱりご報告。

仕事でお世話になっているカメラマンのSさんは、岩崎宏美さんととても仲良し。
以前から『レ・ミゼラブル』のファンティーヌ役はやっぱり岩崎宏美さんが一番、と思っている私は、ことあるごとにSさんにその話をしていたところ、今回、初めてお誘いいただいた次第。
正直なところ、彼女の持ち歌で知っているっていうと『スミレ色の涙』とか『聖女たちのララバイ』とか、古い曲ばかり。
でも、歌はうまいのは周知の事実だし、せっかくさそっていただいたのもあって行ってまいりました。



それが……、素晴らしくよかった。
コンサートっていうと、これまでノリノリにハッチャケて「楽しかったー」っていう感じなんだけど、このコンサートはもう「感動した!(小泉さんばりに……古っ)」。
このひと言に尽きます。いいようのない感動がじわじわーっと押し寄せてきて、もう涙腺ゆるゆる。
本当にいい歌って、心に染みるんですね〜。しみじみ。

構成は2場に分かれておりまして、ご自身の持ち歌だけでなく、いろんな方の曲をカバーされておりました(そういうアルバムを出しているんですよね)。
登場は、『好きにならずにいられない』。
あ〜っ知ってる〜って、テンションUP。この頃の歌謡曲って、好きだとか嫌いだとかそういうこととはまったく別に、妙に記憶に残っているんですよね。
しかも、当たり前かもしれないけれど、もうびっくりするくらいの美声。
で、めちゃくちゃ上手い。

歌手デビューが昭和50年だそうで、すでに30年歌を歌い続けている方だから、こんな「うまい」なんて表現するのって、失礼かもしれません。
でも、敢えて言わせていただきたい、「岩崎宏美さん、本当に歌、うまいっす!」
やっぱりね、生ですから、どんなに上手だって言われているかたでも、ちょっと音程が不安定だったり、声の伸びがよくないとき、っていうこともあるんです。
でも、この方、そういうことがまったくなかったの。もうびっくり!

途中、小林明子さんの『恋におちて』や渡辺真知子さんの『ブルー』のカバーが入ったのですが、こういう他人の曲も聴かせるんだなぁ。
個人的には、1場のビートルズの『インマイライフ』が最高でした。
じつは、ベッド・ミドラーが映画『フォーザボーイズ』のなかでこの曲を歌っているのですが、それを聴いてからずっと、この曲はビートルズよりも女性ボーカルの方がハマるような気がするな、と思っていたのですが、まさにどんぴしゃ。
いやぁ、じわじわと心に染み入る歌声で、いろんな願いが込められたあの曲を歌われると、本当に本当にグッときます。
ちなみに、BEGINが開発した一期一会を弾きながらの披露でしたよ。そこも個人的にツボ。

もちろん、ファンティーヌの代表曲『夢やぶれて』も歌ってくれました。
舞台で演技として歌うのと、こうやってコンサートで歌うのと、やっぱり少し違うのね。
どっちがどうということではなくて、コンサートでは歌手として、舞台では女優としての歌を聴かせてくれている感じ、とでもいいましょうか。

ちなみに2場では、ご自身のヒット曲のメドレーを披露。
いやぁ、なんだかんだで全曲知ってました。歌謡曲っていいなぁ。
じつは、MCのなかで岩崎さんが阿久悠さんの話をされていて、当時「どうやって岩崎宏美を大人の歌手に育てて行くか」っていうことを考えていてくれた、というエピソードがあったんです。
このメドレーを聴いていたら、その言葉が反芻されてきちゃいました。
彼女の歌唱力を活かしたバラード、アップテンポ、いろんな曲を書いてもらっているんですよね。
歌詞も、ポップなものから、大人っぽいものまでアレコレ。
昔って、こうやって曲によって歌手も少しずつ成長させてもらっていたんだろうな、って。
なんか、そんなことまで思い至っちゃったら、またもや感動スイッチオン。

ラストは、一昨年に亡くなられた本田美奈子.さんの『つばさ』。
すごく不思議だったのが、それまでどのカバー曲も岩崎宏美節って感じだったのが、この曲だけは、なんだか妙に本田美奈子っぽいというか……
曲紹介の時に「この曲を歌うと、近くに美奈子が来てくれている気がする」と話しておりましたが、本当にそうなんじゃないかと思ったくらい。
これもまた、聴いてるうちにじわじわと感動。胸が熱くなりました。

いや、1回のコンサートでこんなに何度も感動したのは初めてのこと。涙、涙、涙。
本当に本当に素晴らしく素敵なコンサートでした。
単純に、歌がすばらしい。声がすばらしい。そして、ご本人がかわいらしい。
どうやらこのコンサート、ここ数年は恒例らしいです。来年も行きたい!
っていうか、本当に真面目におすすめです。

コンサートツアーはあと、10月29日 京都会館第1ホール が。
ちなみに、『アコースティックVer.』として、
11月16日 なら100年会館、11月23日 サンパール荒川 があり。
岩崎宏美さんの公式HP:http://www.hiroring.com/

戸田恵子『Actress 〜Happy? Half Century!』草月ホール [2007年09月16日(日)]
 
いまや、アンパンマンの…なんて前置きはいらないくらい、すっかり大女優になってしまった戸田恵子さん。
とにかく、歌がうまくて芝居が上手くて、取材に伺っても明るく楽しく現場を盛り上げ、対談相手にも気を遣いつつ、しっかりと自分の言葉で話して下さる素敵な人です。
そんな戸田さんは、なんと9月12日でちょうど半世紀、50歳の誕生日を迎えられたそう。
で、今回は、その記念の意味を込めてのライブアクトショーでした。

前半は、戸田さんの半生を裁判形式で振り返るもの。
ここまでの人生の節目節目にあった出来事、心に深く残る物事を、お芝居や歌を交えて語ってゆきます。

とくに、劇団、薔薇座在籍時に出演したミュージカルのナンバーをメドレーで披露するシーンは素晴らしかった。
その舞台、その役に瞬時に切り替え、そのビューティフルボイスを惜しみなく披露。
なかには、『スイートチャリティ』や『グリース』などのメジャー曲もあり、これだけでも充分楽しめる舞台。
平澤智さんがつけたというダンスもどれもカッコよくて、クオリティの高いショーでした。

ここのところ、トーク番組などで自身の過去を語ることが多かっただけに、ここで語られる内容は、あまり新鮮なものではありませんでした。
それでも、『ナニワバタフライ』の時、開演してすぐに体調を崩して退席し、『歌わせたい男たち』の数ヶ月まえに亡くなったというお母様の話。
その直後にたくさんもらった演劇の賞の数々のエピソードには、こちらもウルウルしてしまいました。
戸田さんと仲良しの三ツ矢雄二さんが構成・演出を手がけているからなのか、半生を振り返ることで、戸田さんという人物像が生き生きと浮かび上がるという効果が。
あと、個人的には『オケピ!』で歌われた『サバの缶詰』を歌ってくれたのが嬉しかった。

後半は、今年発売になったCD『Actress』のナンバーを次々と披露する、ショータイム。
いや、本当に多才な人だと実感。ミュージカルナンバーはもとより、ポップス、バラード、演歌、ボサノバ、ブギ、シャンソンと、あらゆるタイプの曲を歌いこなす。
そのどれもに、ものすごくキャラクターが立っているのは、やはり女優さんだから、なんでしょうね。
ミュージシャンの歌うのとはまた違って、歌詞を聴かせてくれる感じ。
ものすごく聞きなれていたはずのBEGINの『声のおまもり下さい』も、いまさらながらに「いい歌詞だな〜」なんてジンときてしまったり。

とにもかくにも、見どころ満載、聴かせどころ満載。
これまで、いろんな役者さんのライブショーを観てきましたが、そのなかでもかなり楽しかった〜。
最後、客席にまんべんなく顔を向けてお礼を言い続ける戸田さんの姿に、さらに感動が。
なんだか、元気をもらえる舞台でした。

9月17日(月・祝)まで、草月ホールで上演。
9月27日(木)・28日(金)は名古屋・青少年文化センターアートピアホール
9月29日(土)・30日(日)は大阪・梅田芸術劇場シアタードラマシティ
にてそれぞれ上演。
ネルケプランニングのHP:http://www.nelke.co.jp/stage/actress/
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プロフィール
プロフィール
望月リサ。ライター。女性誌やWebサイトでインタビューやカルチャー関連の記事を担当。締め切り間際でも観たい舞台は絶対にハズさないステージフリーク! 「ライブじゃなきゃ味わえないこと、いっぱいあります。ハマるとこんなにすばらしいものはないです。劇場にもっともっと足を運びましょっ。」
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