昼も夜も芝居づけ

2008年01月
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堂本光一 主演『Endless SHOCK』帝国劇場 [2008年01月26日(土)]
 
日本一チケットが取れない舞台ですが、運よく人から譲ってもらうことになり、行ってまいりました。
いや〜見所満載の満腹エンタテインメント。
舞台を見慣れていない人も、光一君ファンどころかジャニーズファンでなくとも充分に満足できる内容になっており、なかなかに楽しませていただきました。

↑これは、入場前の帝劇。この列! いつもの帝劇とは何だか雰囲気が違います。

とにかく凄いのが、目まぐるしいくらいに次々と飛び出すさまざまな仕掛け。
いまやすっかり恒例となっているフライングがもちろんあるのですが、これだけでも見応え抜群。
1本のロープを軸にクルクルと回るものがあれば、天井から釣られた布に腕を巻き付けてフライングするものあり、2階席に飛び込む演出あれば、天井から下がる4つのハシゴを飛び回る演出あり……etc
これ、全部やるんだから、堂本光一くんも大変だろうなぁ〜などと他人事のように感心しきり。

このほかにもド派手な殺陣シーン、迫力満点の階段落ち、『ブラスト』などに出演している石川直樹さんを迎えてのパーカッション合戦、歌舞伎さながらのぶっ返り(衣装が一瞬にして変わる演出のこと)。
スーパー歌舞伎に負けじと劣らないケレンの演出が盛りだくさんで、3時間25分(休憩30分込み)全然飽きることがないの。
ダンスもジャポネスク、スパニッシュ、タップにヒップホップ、いろんな要素が取り入れられていて、驚きを通り越して呆れるほどにサービス精神いっぱい。
スーパー歌舞伎でなければ、宝塚レビューの豪華版、という感じ。

ストーリーの中で、劇場オーナーのオオクラ(大倉忠義)が「あんな演出、こんな演出、とにかくお金がかかるんだよ」(←これ、かなりうろ覚え)とか言うセリフがあるのですが、まさにそうなんだろうなぁ。
セットも照明も演出効果も、惜しみなく使われているからね。
それもこれも、光一君のこの作品への強いこだわりがあるから、なんだとか。
ここまでやるには、多分さまざまなエンターテインメントを観て研究しているんだと思います。
純粋にすごいなぁ〜、と。
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蜷川幸雄演出 平幹二朗・主演『リア王』さいたま芸術劇場 [2008年01月26日(土)]
 
重苦しかった。感動した。いろんなことを考えさせられた。
正直、シェイクスピアの書く戯曲のよさ、そのおもしろさを本当の意味で知ることのできた舞台かもしれない、とも思う。

とにかく、リア王の平幹二朗さんが素晴らしい。
シェイクスピアってセリフが詩のようで、とくにこの作品はドラマティックゆえに、役の感情以上に気持ちをのせて朗々と謳い上げてしまう役者も多い。
しかし、平さんは極力抑え目に抑え目に、静かなトーンで王の哀しみや怒り、絶望を嘆く。
激しく狂乱するのではなく、心が押しつぶされて狂気と正気のあわいをゆらゆらと彷徨うリアは、強大な権力を振るった王ではなく、弱った憐れな老人だ。
昔、大学の授業でこの戯曲を読んだ時には、真実を見る目を持たずに目に見えるもの、耳に聞こえるものだけしか信じない老王の転落人生の物語のように感じたけれど、今作では“老い”を深く意識させられた。
祇園精舎ではないけれど、どんなに栄華を誇った者であっても人は必ず老い、弱き者へと変わってゆく。
盛者必衰といわれるけれど、時の流れの前に権力も金も地位も何の役にも立たず、ただ受入れていくしかない人間の背負った運命が老いなんだな、と。
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プロフィール
プロフィール
望月リサ。ライター。女性誌やWebサイトでインタビューやカルチャー関連の記事を担当。締め切り間際でも観たい舞台は絶対にハズさないステージフリーク! 「ライブじゃなきゃ味わえないこと、いっぱいあります。ハマるとこんなにすばらしいものはないです。劇場にもっともっと足を運びましょっ。」
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